• テキストサイズ

FLYHIGH(ハイキュー)

第9章 春高!


ー月島side


やな予感が的中した

いつだったか読んだ月バリの特集

高校最強ツインズ宮兄弟

歩はどちらかを好きだったのだろうかって想像してたけど、それよりも状況は悪い

歩は宮侑と付き合ってた

そして、宮侑の言う『歩の初めては全部』が何を指すかは分からないけど、2人の付き合いが浅からぬものだったことは分かった

今は影山と付き合ってるんだって分かってても、ついムキになって突っかかってしまった



「あんな約束してどうすんのさ、本当に稲荷崎に戻るの?」

隣を歩く歩に言う

「え、戻らへんで

だって…勝つし」

真顔で答える歩

日向といい歩といい、平気でこーゆーこと言うの本当慣れない


「君はコートに入んないでしょ」



「…だから


私の力、全部あげる」



そう言って彼女は両手で僕の手を握る


「ッツ…」


久しぶりに触れた彼女の手

奥底に押し込めてた感情が爆発しそうで慌てて手を振り解こうとするけど、歩の力が強すぎて離れない

「ちょっ…離してくんない?」

「嫌や」

「なんなの君は」

「そっちこそ何や!あげる言うてんねんから、ありがたく貰ったらええやろ!」

「圧!それに…こんなとこ見られたらまずいデショ?」

「誰によ」

「…影山とか?」

「はぁ?影山くんが何でここで出てくんの?」


彼女が怪訝な顔で僕を見る

影山の名前を出しても狼狽する様子は特にない



「とにかく、私の気持ちは私のものやし好きにするって決めてん」

ってよく分からないことを言って、僕の手を離すと歩はみんなにユニフォームを配り始めた


「セカンドユニフォームの翔陽、ハッデハデやな!」

って言いながら日向にユニフォームを渡す歩は通常運転





「なんなんだよ、本当」


どんだけ僕の心を掻き乱せば気が済むの?

それに昨日黒尾さんに言われた言葉も引っかかる


『ちゃんと歩ちゃんの話聞いてやんなさいよ』





でもまぁ…

君を稲荷崎になんて渡さない

絶対負けられない理由が出来ただけ

/ 554ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp