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FLYHIGH(ハイキュー)

第2章 合宿


ー歩side

あれから余計なことを考えたくなくて朝から晩まで働き続けた

翔陽と影山くんの夜練に毎日付きあったけど、自分自身が気まずく思ってるからか影山くんとの会話はほとんどなかった


最終日、ラストの梟谷の試合を見てゾクゾクした

歯車が噛み合い出してる

ツッキーの動きが、初日に見た黒尾さんに重なる

結果は負けたけど全国で充分通用するという証明が出来たゲームだった

みんなの士気は衰えない

「自主練しようぜ」

「俺も」

ノヤさんと田中さんは張り切っている

「歩ちゃん」

「スガさん、お疲れ様です!今の試合良かったですね」


「…俺、控えでいるつもりないから」

「はい」

「俺も変わる。だから俺のこともちゃんと見て」

スガさんの真剣な眼差し

「はい」

そう返事すると、スガさんはニッコリ笑っていつものスガさんに戻った

「俺もやるー!」

「お、スガさんトスあげてくれるんすか?」

「ううん、、、

打つ方」







みんな頑張ってる

私もいらんこと考えずに、自分にできることをしよう

使用済みのタオルを回収していると

「歩ちゃん、ツッキーはどうよ?変わったでしょ」

「はい、本当にしごいていただいてありがとうございます。今はまだ黒尾さんの足下にも及びませんけど」

「で、約束忘れてないよね?」

めっちゃ忘れてた

「もちろんです」






合宿の締めくくりは、バーベキューだった

が、それどころではない。

私はこれから公開処刑

マネージャーのみなさんにはツッキーとのキッスも知られてる上に、黒尾さんに連絡先聞くとか、とんだアバズレ

黒尾さんと木兎さん、大地さんが3人でいる

なるべく恥じらわないように気をつけて、3人の前で仁王立ちになる

「お、橘どうした?」

大地さんが、優しく訊いてくれる

「クロさん、連絡先教えてください」

すっと携帯を差し出す

「そっかそっか、橘は音駒ベンチにいたから、何か聞いたりすることもあるもんな」

ナイス大地さん!それです!

と思ったら



「いいよ、今度デートしようね。歩ちゃん」


「なっ何言ってるんですか!」


「何って…デートしたいから連絡先聞いてきたんじゃないの?」


黒尾さんはニヤニヤしている
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