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FLYHIGH(ハイキュー)

第7章 選抜合宿


ー歩side

「白布さん、ありがとうございました。ついててくれたのが白布さんで良かったです」

「ほんと?じゃあよかった」

「牛島さんやったら今頃、口に生レバー突っ込まれながら毛布グルグル巻にされてるところでした」

「さっきの感じだとやりかねないね」


「さ、身体も暖まったんで行きますね」

そう言って、ゆっくりと椅子から立ち上がってブランケットを畳もうとすると白布さんが

「体育館、持っていきなよ」

と言ってくれた

「いいですかね、そうします」

「あ、あと…ちょっと待ってて」

そう言って白布さんは食堂から出て行った





そして戻ってきた白布さんの手から差し出されたのは

「これ俺のパーカー、体育館で上に羽織ってなよ」

「え、白布さんのですか?でも洗って返そうにも、次会う機会が…」


「…会いにくればいいじゃん」

え?

どういう意味?

白布さんってよく分からん

何でか知らんけどさっきまで、私とウシワカさんが付き合ってるって思ってたし…

返事に困ってると

「冗談、あげるよ」

「え、でもこれ白布さん、普段着るやつじゃないんですか?」

「いいよ別に、他にもあるし」

「ええ…ありがたいけど、なんか悪いです」

「いいから着なよ」

そう言われて、グレーのパーカーに袖を通す

「橘さん、背あるからピッタリだね」

ジャージの上から羽織ってちょうど、手の甲が半分隠れるくらいの長さだった

2人で食堂を出て、体育館の方に向かう

選抜合宿チームと白鳥沢のメンバーは別の場所で練習しているようで、そこで白布さんと別れる

「至れり尽くせりで…何もお返しできずにごめんなさい」

そう言ってお辞儀すると、白布さんは

「またどっかで会ったら、そん時お礼してよ。じゃ、またあとでね」

と手をヒラヒラさせながら、別の体育館へ歩いて行った




私は白布さんの香りに包まれ、すっかり体調も元通りになっていた



体育館に戻ると翔陽が興奮気味に走ってくる

「歩!もう大丈夫か?分かったぞ!国見が何で強いか!メモ!メモ出して!」
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