第7章 選抜合宿
「そーいうツッキーは何やったん?」
「月島が草食動物で山口が軟体動物でしたっけ?」
翔陽がノヤっさんに訊く
「そーそー」
「やば、みんなそれ今度着てきてほしい」
「んじゃあ歩のとやっちゃんのが出来上がったお披露目会の日に全員着てくることにしようぜ!」
「名案だぜ!ノヤっさん!で、橘の四字熟語なぁ…最強美女?とかどうだ?」
「龍!今日もキレキレだな!」
「嫌です」
「歩は関西一の美女だもんな!」
「翔陽!それやめて!しかも四字熟語ちゃうし!」
「そうか〜?あ、月島!お前考えてやれよ!」
翔陽がツッキーを呼び止める
「ぇえ……圧?」
「ちょ、こら!おかしいやろ!しかもまた四字熟語ちゃうし!」
「ほら、その言い方がもはや圧じゃん。圧半端ないってとか?」
「何やねんその大迫半端ないってみたいなん!」
「はいはい、夫婦喧嘩はその辺にしとけ。橘、ちなみに参考までに清水のを教えてやろう」
大地さんが割って入る
「…澤村、やめて」
「わー!潔子さんのもあるんですね?!何かな〜才色兼備とか世界三大美女とかかな〜」
「清水のTシャツは…清水潔子だ」
「!!!清水潔子Tをご本人がお召しに?!」
「召してないから」
「えー!何でですか!着てくださいよ!」
「絶対嫌」
「いいじゃないですか〜1回だけ!一緒に着ましょうよ〜私だって何T作られるか分からないんですよ?しかも田中さんとノヤさんのセンスで!!」
「歩〜あんま褒めんな」
ノヤさんが照れる
「褒めてませんて!ねぇお願いしますよ〜潔子さーん」
「俺らからもお願いしまっす!潔子さーん」
「潔子さーーーん!」
ノヤさんと田中さんと3人で両手を擦り合わせる
「なんか増えてるし…分かった、1回だけだからねっ」
「本当ですか!?やったー!みんなで写真撮りましょうね!」
「歩っ!!お前、本当よくぞ烏野に来てくれたァ!」
ノヤさんにガシッと両手を掴まれる
「え、なになに?」
「潔子さんが…俺たちの作ったTシャツを着てくれる日が来るなんて、ありがとう!ありがとう!橘!」
田中さんは菩薩顔で私に両手を合わせてくる
「もうっ、何なんですか田中さんノヤさん!離れてくださいって!」