第7章 選抜合宿
ー歩side
家に帰ったんも結構遅かったし、それからご飯食べてお風呂入って、ベッドにダイブした
白鳥沢まじ遠い、疲れた〜
そんでツッキーがもうなんか少女漫画の王子様みたいで無理すぎるんやけど
てか、私明日からも白鳥沢行くんか〜
明日、朝から翔陽連れて大地さんとこ謝りに行って…
とか思ってる間に寝てしまった
ー翌日
翔陽を連れて部室に入る
事情を説明すると仁王立ちになった大地さんが
「だからお前はもっと周りの迷惑を考えなさいと言ってんだろうが!!!」
と正座する翔陽を叱咤する
でも私はずっと別のことが気になってた
みんなが部室を出る時に思い切って聞いてみた
「スガさん」
「どしたー?」
「そのTシャツなんなんですか?」
スガさんのTシャツの胸元にはカタカナで『ポテイト』と書かれている
「どこに売ってるんですかそれ、てかみんなちょいちょい変なTシャツ着てますよね?田中さんの…ほら、弱肉強食!みたいなやつとか」
「あー、あれね。あれ俺も持ってるよ」
「スガさんも弱肉強食ですか?」
「いや、俺のは不撓不屈」
「あ、スガさんぽい」
「そうだべ?みんなでそれぞれに合う四字熟語でTシャツ作ったんだよ、なぁー旭ぃ?」
「あ、うん」
「東峰さんは何なんですか?」
「き…」
「き?」
「謹賀新年」
「謹賀新年?!なんじゃそりゃ!」
「いやぁ〜俺って1月1日生まれでさぁ」
「そうなんですか?!めでたいですね」
「そうだぜ!しかも旭さんのだけ富士山からご来光のデザイン」
話を聞いていたノヤさんが答えてくれる
「えー、見てみたいです!1回着てきてくださいよ!」
「え?!まじでー、恥ずかしいんだよなー」
「そういや歩とやっちゃんのも作ってやんなきゃな、龍!」
「おう!橘は何がいいかな〜」
「え、お2人が考えてくださるんですか?」
「あたぼーよ、1年連中は全部俺らが決めた」
「そうなんですか?翔陽、翔陽は何やったん?」
「俺、大器晩成」
「おお!翔陽ぽい!影山くんは?」
「影山は単細胞」
「単細胞?四文字熟語ちゃうやん」
「1人だけ四字熟語じゃないから嫌われてんじゃないの?って月島にバカにされてた」