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FLYHIGH(ハイキュー)

第2章 合宿


「遅れてすみませーん!!」

体育館のドアが開き、翔陽と影山くんが入ってくる

「主役は遅れて登場ってか?」

音駒の選手たちは嬉しそう

「橘さん」

「はい!」

「翔陽たちが来たから、あっちの試合見に行ってあげなよ。こっちはそれが終わってからでいいよ」

研磨さんが声をかけてくれる

「ありがとうございます!」

私は烏野ベンチに戻る

「翔陽、影山くん!」

「おー歩!!やるぜやるぜー!」

練習試合が始まる

森然高校との一戦

多分時間的にこれが最後かな

初めて見る練習試合


『ねあいしあーす!!!』


試合直後、影山くんからの早いセットアップに翔陽のスパイクが決まる

翔陽‥私より背低いよな?

ジャンプ力どうなってんの

てか目瞑ってるやん

あれが潔子さんが言ってた噂の変人速攻

すごいのは翔陽のドンピシャに合わせてセットしてる影山くん

ゾクっとした

精密な機械みたいな判断能力

ほんまにこれ、あの赤点の影山くん?

翔陽以外のメンバーにもどんな所からでもセットする

侑よりすごいかもしれん…

ほんで冷静なプレーからは考えられんほどアツイ闘志が

瞳の奥に燃えてる


タイムアウト中ドリンクを渡す

「はい」

「ハァハァ…今日来れてよかった…橘さん、ありがとう」

「え?」

「勉強…合宿に行けるようにって迷惑かけたから」

「ううん、次は補習にさせへん!さぁ、頑張って!」

「おう」



ほんまにバレーが好きなんやな

きっと私が入り込む余地なんかないぐらいに

でもそれでいい

見てるだけで満たされる



烏野は最後の一試合を勝ち、その日の練習は終了となった。

練習終わりに翔陽を連れて音駒ベンチに行く

「研磨さん、最後抜けさせてもらってありがとうございました。タオルとビブス預かっていきますね」

「ありがとう、翔陽遅かったね」

「それがさー聞いてくれよ!

翔陽、研磨さん、犬岡君が3人で話しながら外に出る

私は空のボトルや脱ぎ捨てられたビブスを集める

「お疲れ、本当助かったよ歩ちゃん」

「黒尾さん、お疲れ様でした!」

「どう?偵察は順調?」

「偵察バレてました?音駒のバレー、私好きです」

「いやー、照れちゃうね」
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