第6章 日常
ー歩side
あーモヤモヤする
めっちゃ翔陽と影山くんに八つ当たりしてしもた
幕末の人物交互に言うていって、負けた方が英単語書き取り100本ノックやってんけど、まず影山くんが
「さかもとりゅうま」
って一発目で言うて、次に翔陽が
「下の名前は忘れたけど、西郷さん」
で、2人の首根っこ掴んで引き摺り回して、英単語1000本ノックの刑に処した
今頃家で泣きながら英単語書いてるやろな…
お風呂から上がってスマホ見たらグループ通話の招待
「ん?」
参加ボタンを押す
木『歩おせーぞ!男3人でグループ通話なんて話すことねぇじゃねーか!』
赤『木兎さん、ずっと1人で喋ってたじゃないですか』
黒『お、歩ちゃん、風呂上がりだね〜イイネ』
「あはは、何回見ても絵面やばい」
木『歩〜本当に試合くるんだよな?』
「行きますよ!バッチリ千葉に住んでる従姉妹の家、宿確保しましたから」
黒『俺ん家でも構わなかったのに』
「いや、構いますよ」
木『それなら俺もクロの家泊まりにいくわ』
黒『やだよ、なんで試合終わってまで木兎の顔見なきゃいけないのよ』
「アハハ、しかも試合土曜で良かったです!学校サボらんで良かったし、次の日も休みなんで」
木『そうそう、それだよ!今お前が参加する前に話してたんだけどよ、音駒と梟谷勝ったチームに歩がご褒美くれるって話あったじゃん?』
「あったじゃん、て木兎さんが送ってきたんやん!」
木『そうだっけ?まぁそんでその内容を決めたんだよな』
「勝手に!」
黒『発表します!勝ったチームは歩ちゃんとディズニーランドでデート!』
木『よいしょー!』
「え?!ディズニー行けるんですか?!行きたい行きたい!」
赤『喜んでくれると思わなかった』
「めっちゃ嬉しいです!小さい時に一回行っただけやから、行きたいなって思ってたんです!」
黒『ぜってー負けねぇ、歩チャンとデートすんのは俺だよ』
木『あ?俺なんかもう年パス買って準備万端だからな!』
「チームみんなと行くんですよね?デートっていうか御一行様ですけど楽しみです」