第12章 ※決断

すっかり大きく立ち上がったそれを、また根元から舌の中央でべろりと舐めながら先までいき、膨らんだ先端を口に含む。口の中で裏側を舌先で舐め上げ、つるりと張ってきた先端は舌の中央でゆっくり撫でる。

天空の顔を見る。目が合うと眉尻がピクリと動き、片側の口角を少し上げた。

何度か繰り返していくうちに口の中に唾液が溜まってきたので、喉の奥まで飲み込んでいく。なるべく奥まで入る様に喉の奥を開く。そして唾液がいきわたる様に唇や舌を絡ませながらゆっくり扱いていく。

時折、天空の口から「はぁ」と甘い吐息が聞こえるので、チラと上目で見ながらしばらくはゆるゆると繰り返す。

少しずつ天空の吐息が大きくなってくるのでもう一度上目で様子を見ると、にやりと笑い、あやの乳房に手を伸ばす。胸の膨らみを掌で楽しんだ後、突起の先端を指先で弄ぶ。
あやの口から「ん・・。ふ・・。」と鼻にかかる声が漏れ、ピクンと身体が跳ねる。
口の端から溢れた唾液が竿の方まで垂れてきたので、手も加える。
両手で竿を包み込むと、どちらの手も内側に絞る様に動かし、一方は上にもう一方は下にと違う動きをしながら扱く。口は今までと同じように唇や舌を絡めながら少し動かす速度を速めていく。そしてわざと水音が響くように強く吸っていく。どんどん硬さを増していき、口の中に余裕が無くなってくる。

「あや、・・出すぞ。」

ぬるぬるとまとわりつくように少し強めに扱きながら喉の奥を狭めると天空が息を詰め、天を仰ぐ。すぐに苦しそうに短く息を吐く音が数回。その音に合わせて喉の奥に、体温よりも若干温度が高い白濁が吐き出される。あやはそのままごくんと喉を動かしながら飲み込む。口に広がる少し苦い独特の香り。

天空が大きく息を吸って「ふうっ」とゆっくり鼻から吐く。あやは口の中からまだ大きなそれを出していく。ゆっくりゆっくり、時折少し吸い込みながら名残惜しそうに顔を離す。さいごにチュッと音がする様に唇を離すと、天空を見る。

天空もあやを見て微笑み、頭を撫でてきた。
「そんなもの飲まなくていい。口吸いがしにくい。」と言いながらちゅちゅと口づけをする。