水光接天 【鬼滅の刃/宇髄天元・弟】【中編】【R18】
第11章 ※天元か天空か
「あや、お前の選択肢は3つだ。・・・俺を殺すか。天元を殺すか。里に戻るか。」
あやがどうしてそういうことになるのか分からないという顔をするのを見て「ん?分からんか?」と言いながら天空は続ける。
「俺を殺せば、もう追手は来ない。天元を仕留められるような忍びは俺以外に里にはいないからな。暗殺は実質中止だ。俺が死ねば俺の子を妊娠していない嫁のお前も必要ないしな。騒ぎに乗じて逃げれば、お前は自由になれる。」
「そして、天元を殺せば、親父の不安が取り除かれる。褒美に俺がお前を自由にしてやるということにできる。天元の嫁も見逃してやる。鬼狩りでも何でもやるといい。」
「俺と天元どちらも殺せないなら、里へ戻って元の生活だ。俺はこの選択肢が一番いい。」
「・・・あや、もう一度言うが、俺はお前が死ぬのは嫌だからな。お前が自分で死ぬという選択肢は無しだ。」
「・・・そうだ、お前が自分で死ぬなら須磨と後2人の天元の嫁も道連れに殺そう。」
「明日の夜までには決めてくれ。」