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水光接天 【鬼滅の刃/宇髄天元・弟】【中編】【R18】

第11章 ※天元か天空か


すぐに天空に手首を掴まれて阻まれる。持っている刃物は落とされて取り上げられた。

「あや・・・流石だな。そうだ、気づいたか?お前は今、人質だ。お前が生きている限り天元は大きく動けない。」

天空はそう言うとあやの顎に手を伸ばし、ちゅちゅとまた口づけを始める。そして親指であやの唇を少し開けさせると舌を伸ばしぺろとあやの唇を舐める。

「あや。口を開けろ。」

言われるがままに少し口を開けると天空はふっと笑い、口を開けてあやの唇を塞いできた。歯列を舌先でゆっくりとなぞられ、唇の裏側も順に辿る。そして口内にするりと入って来ると舌の付け根、舌の側面、上顎とあちこちを探ってくる。微かな水音が響き、口内の性感帯を探られて、あやは「ん・・・。ふ・・・。」と、鼻にかかる甘い声を天空が喜ぶようにわざと漏らす。

(・・・甘かった。里に戻ろうと考えたのは軽率だった。・・・いや、でもあのまま残っていたら姉たちが危なかった。・・・・違う。やはり私は昨日の段階で死ぬべきだった。・・・死ぬ機会を伺わなければ。生きていると交渉に使われる。)

チュッと音を立て、天空は唇を離す。あやの唇と天空の唇の間にはつうと銀の糸が引いていた。天空はあやの口元についた涎を親指で少し拭うとまたあやの目を覗き込む。

「あや、白状しよう。人質と言ったのは後から考えたことだ。正直に言うと俺はお前が言っていたことが少し理解できた。さっき、あのまま山の中で首を絞めても良かったが、お前を殺すのは嫌だと感じた。人を殺すことを躊躇したのは初めてだ。」

「あや、ほら、お前からも舌を出して俺に口吸いをしてくれ。」

天空はにやりと笑い、口を少し開けてあやを見る。あやは静かに天空の前で膝立ちになり顎に手を添えると、天空の唇を舌先でなぞり、ちゅちゅと唇を吸った。そして舌を奥に進め、天空の舌を誘い出す。ちゅ・・くちゅ・・と音を立てながら舌にまとわりつき、絡め取るとその舌を吸い込む。そしてまた口内を探っていく。
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