水光接天 【鬼滅の刃/宇髄天元・弟】【中編】【R18】
第1章 ※忍びの里
運善くか運悪くか分からないが、生き延びたとしてもても、里に住む子供たちは皆、首が座る頃から優れた忍びになる訓練を行う。
身体能力を鍛える訓練、毒の耐性を付ける訓練、感覚を研ぎ澄ます訓練、人を殺す為の武術、諜報訓練・・・・
どの訓練も厳しく、訓練中に命を落とす子供も珍しくなかった。
しかし、その中でも宇髄家の子供たちは皆、他の子とは違い、持って生まれた身体能力が高いうえに、感覚も鋭く、忍びとしての力が全てにおいて優れていた。
里に住む者はこの宇髄家の為に生きている様なもので、優秀な宇髄一族の駒になるべく修行を積み、命を投げ出す様に教育される。
そして、優秀なくノ一は宇髄の息子達の妻となり、子孫を残す役目も頂く。息子達は一様に15の年になると3人の妻を娶る。子孫をたくさん残すべく、健康で歳が近く、気が合いそうな幸運なくノ一が選ばれる。
あやと須磨は天元とは四つ違いで11歳だった。すぐには子どもは作れないが、忍びとして実力が高ければ優秀な子孫が期待できると、選ばれる可能性が十分にあった。