水光接天 【鬼滅の刃/宇髄天元・弟】【中編】【R18】
第16章 ※新月
「あや、善くなってきたか?ここに当てる様に動かすぞ。」
天空が聞くと、あやはとろりとした目で頷く。天空は「あや、俺を見ろ。」と瞳を見つめさせると、腰に回した腕に力を込めて、奥をぐっぐっと突いていく。
あやは「―――っ!」と声にならない声を出して突き上げに耐える。徐々に「あぁ…あ…っあっ…空……空」と突くたびにぎゅと締め付けてくるようになった。急につないだ手を離してがばっと天空の背中に腕を回す。「あぁっ…あっ!」と全身に力が入り、中をぎゅうっと締め付ける。その姿を見て「あや、よしよし。気持ちいいな。」と天空は優しく言い、あやの髪を撫でながら少し軽めに奥を突く。
「ほら、力を少しだけ抜いてみろ。もう一回善くしてやる。」あやは小さくふるふると首を振ったが、天空は気が付かない。コツコツコツと数回優しくあやを揺さぶると「ほら行くぞ。」とグリッと奥へ押し付けてきた。「あっあああ!あ・・あ。……ぁ。」あやは、また身体に力が入って前のめりになると天空の肩に額を押し付けた。
数回奥へ押し付けると、最後は天空も昇り詰める。全てを絞り出す様に数回揺すると、ふーーーと大きく息を吐く。
「・・ん?あや?」
あやの腰から腕を抜き、体を離してあやを覗き込む。
あやは目を閉じてくたっと脱力しており、体は時折ピクンピクンと痙攣している。
「・・・。」
天空はタオルで汗や体液を丁寧に拭いてやると、あやのスマホを手に持つ。ぐったりしているあやの顔で認証を解除すると、メッセージの履歴から、今日一緒にいた友達を見つけ、急な体調不良で門限に少し遅れると伝言して欲しいとメッセージを送った。
額と顔を少し濡らしたタオルで拭くとあやが目を覚ます。
「・・すまん。あや、やりすぎた。」
天空が素直に謝ると、あやはふっと笑って答える。
「空・・・100年分?」
「あや、思い出してきたな。…こんなの、100年分にはまだ足らん。が、100年越しの願望は叶った。」
天空はあやに優しく言い、軽く口づけをするが、あやは怒ったような顔で言う。
「・・・門限。」
「あや、もう少ししたら送って行ってやる。」