水光接天 【鬼滅の刃/宇髄天元・弟】【中編】【R18】
第16章 ※新月
「!!え!?何もそこまで・・・」
「・・・はぁ?お前が言っているのはこういう事だろう?お前、俺を好きになってくれるんだろ?なら、他の暇潰し用の奴はもう必要無い。ほらこっちのスマホを見ろ。」
もう一台は連絡先も数十件程度でメッセージも文字ばかりの素っ気ないやり取りだけだった。
「こっちは主に家族と重要な人用だ。ほら、お前の番号は?」
あやの番号を登録すると、メッセージを送り、電話をかけてきた。
「さぁ。これでいいか?連絡が取れる女はお前だけになった。まぁこれだけじゃ信用できないと思うが・・・。もっと色々見せようか?」
ふるふるとあやは首を振った。そして自分のスマホを天空に差し出す。
「天空様。ありがとうございます。・・・私の携帯も見ますか?」
「・・・ふ・・ふ・・・。くっくっく。お前は・・・本当に相変わらずだ。どこまでが計算でどこまでが本気なんだ?見せなくていい。想像は付く。・・あや、空と呼べと言っただろ?」
「・・・あや、お前、俺が好きだったのか?」
「・・そんな気がするんですが、はっきりとは・・・・でも、少なくとも嫌いではないです。大切にされていた気がします。」
天空は「ふーん」と言いながら、出されたスマホと自分のスマホをベッドボードに置く。
あやをベッドの上に座らせ、自分もその前に座る。そして両腕をあやの肩に乗せて顔を近づける。
「さぁ。あや。今生ではお前は俺の嫁ではない。お前を縛るものは無いからな。お互いの興味が尽きるまでは一緒にいよう。嫌になったら言ってくれ。俺も飽きたらお前にそう言う。悪いがそこで終わりだ。」
「はい。分かりました。」
「・・・お前・・・処女か?」
「・・・はい。」
「では、仕方ない・・続きを仕込みたかったが、後のお楽しみだな。あや、抱くぞ。お前も俺が嫌いじゃないならいいだろう?・・・何か言いたいことがあるなら聞く。」
「・・・空。あの・・・寮の門限が・・・後二時間。」