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水光接天 【鬼滅の刃/宇髄天元・弟】【中編】【R18】

第16章 ※新月


「あや。察したか。・・・でも惜しかった。もう少し早く覚醒していたら俺の家まで来なかったろうに。今日会ったばかりの男の家に行くな。危ないぞ。・・何もしないわけないだろう。」

天空はあやの目を見つめながらゆっくり顔を近づける。チュッと言うリップ音を立てながら唇と唇を重ねる。ゆっくり顔を離すとまたあやの瞳を見つめ、そっと頭を撫でる。天空の漆黒の瞳を見ていたら、ゾワッと乳首が立った。ぞわぞわぞわと痛い位に硬くなってくる。あやはなぜそうなるか思い出した。もぞと身体を捩って目を逸らすが、頬は上気してきた。
「あや、ここが反応したんだろ?・・・また少し思い出したか?」
天空はにやりと笑いながらあやの胸元を指差すと、そっとブレザーの釦を外した。天空がシャツの釦に手を掛けようとしたその時、あやが天空の腕を掴む。

「空は・・・。彼女がいますか?」

「・・・はあ?・・いたら何だ?」

「・・・私、きっとこのまま続けてしまうと・・空をすごく好きになってしまう気がします。彼女がいるなら気を付けようと思って。」

あやが真っ直ぐな瞳で天空の瞳を見つめる。予想だにしなかった言葉に天空は顔をしかめる。目を閉じて大きくゆっくり溜息をつくと、あやの上から降りた。あやを抱えてキングサイズのベットに行くと背中から抱きかかえるように座り、ポケットからスマホを二台あやの前に出す。
「・・・お前は相変わらずだな。おれの特別がまた欲しいのか。」
「ほら見てみろ。こっちは適当な人間関係の為のスマホだ。」
天空はそう言うと、ロック画面を解除して連絡先やメッセージの内容をざっと見せてくれた。男女様々な人と関わりがあることが分かる。ハートマークばっかりのメッセージがたくさん届いている。あやが不思議そうに天空の顔を見る。天空はあやの顔を見た後、スマホに視線を移し、バキッと折った。そしてゴミ箱へ投げ捨てる。
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