• テキストサイズ

水光接天 【鬼滅の刃/宇髄天元・弟】【中編】【R18】

第16章 ※新月


あやと天空は歩きながらお互いの事などを少しずつ話をした。あやがまだ混乱している様なので、昔の事ではなく、今の自分たちの事。

あやは一人っ子で須磨とは姉妹にならなかったらしい。
天空は天元と7歳差の兄弟だが、あやの記憶にはまだ天元は出てこないので、「ふーん」という程度の反応で終わった。
天空の父はやはり以前の父の様な感じだが、流石に忍びではないので、嫌な事を押し付けてくることはあっても法に触れない常識の範囲内でのことらしい。今の所は。

天空の家に着く。都内なのに広い敷地に広い庭、広い屋敷。一体何の仕事をしているのか。
玄関で初老の女性と二・三言会話をしていた。お手伝いさんらしい。いつも夜まで家族は誰もいないという事で、しんとしたリビングを通って天空の部屋に行く。

シンプルな、必要なものしかない広い部屋。広いベッドと、ソファとローテーブル、デスク、本棚。高そうなフワフワのラグ。
ドアを入った所で立ち止まっているあやに天空は声を掛ける。
「あや、こっちへ来い。」
ソファに手招きされて座っている天空の足元へ座る。天空は苦い顔をする。
「何で床に座ってるんだ。ソファに座れ。」
あやは自分でも何でそんなことをしたんだろうと思いながら天空から一人分のスペースを開けて端に座る。そして、唐突に思った。

・・・・これは・・やはり・・まずいのでは?

咄嗟に立ち上がろうとするが、天空に腕を掴まれてソファに倒され、上から天空が覆い被さる。

/ 126ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp