第1章 【1】皆に愛される最年少柱。
朝。障子から刺す光で目を覚ますと身体に重みが掛かっている事に気がついた。この重みは多分……。師範 …。
「ぐ……し、師範……」
『…………』
後ろから師範が抱きついていた。重い。そして目の前には鏑丸が真ん丸な目で私を見ていた。頼む。この飼い主どうにかしてくれ。
「師範……重い。」
『…………』
起きる気配も無いので私は目を瞑り再び眠りにつくことにした。
その頃。柱で食事会をしようという提案をした甘露寺が鎹鴉を柱に飛ばすと伊黒と愛緋を除く7人から賛成という返事が返ってきたため2人からの返事が気になった甘露寺は柱全員で伊黒の屋敷を尋ねることにしたのだ。
しのぶ「勝手に伊黒さんの屋敷に入っていいのでしょうか?なんだか悪いような気もするのですが…」
蜜璃「でも伊黒さんと愛緋ちゃんから返事来ないから…」
実弥「そもそもこんな昼まで寝てる奴が悪ィんだろうが。」
しのぶ「時透くん?どこに行かれるんですか?」
屋敷に入るとおもむろにスタスタと先頭を歩き始める無一郎。そしてある部屋に辿りつくと障子を開ける。
無一郎「…あれ。居ないなあ…」
全員『『『???』』』
実「あァ?時透お前何やってんだァ?」
無「ここ。愛緋の部屋なんです。居ないなあ…」
蜜「!!!!?む、無一郎くん!?やっぱり無一郎くんと愛緋ちゃんはお泊まりとかし合う仲なの!?/// 」
無「……??しますけど…。おかしい事ですか?」
義勇「……羨ましい事だな……」
し「富岡さん?今何とおっしゃいましたか?」
天元「お〜。伊黒の部屋はここじゃねえのか?」
柱『『『『…………』』』』
先程の喧騒など何事も無かったかのように黙る一行。
そして何故か全員で障子を開けそーっと覗き込む柱達。
蜜「い、伊黒さん!???////」