第91章 緋色の交錯
貴方side
神坂「た、たしかに俺は左利きだが中から書く派なんだよ!だからその花丸は俺が書いたんじゃ…」
安室「いや、あの花丸は渦巻きの中に細まり抜けていく。外側から書いた証拠ですよ。それにあなた言ってましたよね? 彼女は採点中だったそうだから、足し算引き算で頭の中を数字が飛び交って時間を間違えたって。小学校教師なら他の教科も教えるのに、どうしてわかったんです?採点していたのが算数のテストだと。
…さあ、言い逃れしてくださいよ。犯行現場で見たから、以外の答えがあればですけど…」
神坂「………っ」
その後、彼は罪を認め動機を話す
娘のテストの採点が可笑しかったから、ついカッとなって犯行に及んだらしい
神笠さんは、警察の手によって署に送られていく…渋谷さんの危篤の連絡が来ることなく
★★
次の日の放課後、部活が終わり今は帰宅途中。辺りは真っ暗になっている
昨日から新一と連絡が取れない、零さんも……何かするんじゃ…
不安そうな感情で歩いてると…
プップー
貴「?」
ジョディ「はーい。怜花!」
貴「ジョディ先生…」
いきなり私の横に止まった車には助手席にジョディ先生、運転席にキャメルさんが
貴「どうしたんですか?」
ジョディ「貴方こそ、こんな暗い中1人で帰るのは危ないわよ。家まで送るから乗っていきなさい?」
貴「え…」
戸惑ってるが、扉が開けられ考えた私は素直に乗る事にする
ジョディ「貴方の家は、コナン君から聞いてるから道は大丈夫よ」
貴「そうなんですか」
ジョディ「……ただ、1つだけ寄り道していいかしら?」
貴「…寄り道?」
ジョディ「……来葉峠にね」
貴「!!」
ジョディ先生を見ると、真剣な表情で話す
まさか、赤井さんの事で疑われてる…?
不思議な感情がありながら、車は出発する…