第90章 緋色の追求4
貴方side
安室「例えばこの【4+5】答えは同じ9なのに上のは丸で下はペケ。それに一番下の子の答案用紙は全部ペケなのに100点満点の花丸、変だと思いませんか?」
目暮「た、たしかに…」
安室「日本は正解には丸、不正解にはペケを付けますが…アメリカでは正解にはペケを付けるんですよ」
目暮・高木「え?!」
安室「合ってますよね? ジョディ捜査官?」
ジョディ「ええ。でもそれはペケじゃなくチェックマーク。チェックシートだと日本でも正解にはチェックを入れるでしょう?あれと同じよ」
高木「でも、なんでは正解に丸を?」
ジョディ「その丸は答えが間違ってるからよく見直して見なさいって言う意味。まぁ不正解に丸をつけるのは先生にもよるけど。……!まさか、下に隠れているのがアメリカ帰りの夏子が採点した答案用紙で、上に見えるのは日本人である犯人が採点した答案用紙ってわけ?!」
安室「…それに上になってる答案用紙の丸は、かなり歪で解答欄からはみ出ていると思いませんか?」
目暮「あ、ああ。だがなんで?」
松田「考えられるのは、犯人が不器用だったか赤いペンで赤い何かを隠そうとしたか」
貴「…血痕ですね」
松田「ああ」
キャメル「そうか!ここで犯人が彼女を殴った時、まだ採点していない答案用紙に彼女の血が飛び散り、それをごまかすために赤いペンで血をなぞるようにして採点したから丸が歪だったわけか!」
視線が、容疑者たちに向く
目暮「それで、安室くん。犯人は分かっているのかね?」
安室「もちろん。楽勝だよね?怜花さん、コナン君」
コナン「う、うん…」
貴「…花丸ですよ」
目暮「花丸?」
安室「怜花さんが言う通り。渋谷さんと犯人の花丸を比べてください。渦巻きの書き方が違います」
写真を見た目暮警部達は、違う事に気付きながら声をあげる
普通は時計回りに書くのだか、犯人は逆になっていた
コナン「ってことはさぁ!犯人はハンカチを右手で持って汗を拭いてた菅本先生でも、キャメルさんのハンカチを右手で受け取った植野さんでもなくて。
左手でライターの火をつけようとしてた……笠さんってことになるよね?」
零さんが、ニヤリと笑う
目暮「なるほど…左手で花丸をかけば逆向きになるというわけか!」