第89章 緋色の追求3
貴方side
かなり棘のある零さんの声が、ジョディ先生に問いかける
安室「じゃあ、ドイツ系の君はどうだ?」
キャメル「……日本じゃ正解に丸をつけるらしいから、一番上の答案用紙は間違っていないとすれば…」
安室「…っはははっ!」
突然、零さんが大爆笑する。どうした…人前でこんなに笑うのって初めてじゃ
松田「…アイツ、可笑しくなったか?」ボソ←
萩原「…疲れ溜まってんじゃ…」ボソ
コソコソ後ろで話す2人を見ながらも、零さんに視線を戻す
安室「どうやら読み取れたのは僕たちだけのようだよ!」
全「僕達?」
安室「そうだろ?怜花さんと、江戸川コナン君?」
私達を見ながら問いかける零さんに驚愕
コナン「…え?なんの事?」
貴「…何で私も…」
安室「だって君達、写真を見た後ずっとガン見してたじゃないか…犯人の事を」
貴・コ「!」
目暮「じゃあ分かったのかね?!」
安室「ええ、だいたいは。しかし、ようやく謎が解けましたよ。
ずっと疑問だったんです、なぜ彼女は探偵の僕にストーカーの依頼をして来たのか…FBIのご友人がいるっていうのに…」
ジョディ「ちょっと、どういう意味よ!私が頼りなかったっていうわけ?!」
貴(また…)呆
また始まった喧嘩の売り買いに、止めるのも嫌になってくる。
キャメル「た、たのみ辛かったんじゃないんですか?我々は観光で来日しているわけですし…」
安室「なるほど、観光ですか。ビザがないならそろそろ滞在日数が限界にきてるんじゃないですか?本当にただ観光をしにきたのなら、仕事のために出て言ってくれませんかねぇ………僕の日本から」
貴(……これ、もう新一にバレるのも時間の問題だな…)
公安を意味する言葉を話す零さん、そんな彼にやっぱり近付きながら遠くに引っ張る新一
★★
しばらくして、写真の謎解きを始める。まだ事件は解決していない
写真を見せていた安室さんは他の人からの降参だという言葉を聞き、ヒントを出す
安室「ちゃんと見てくださいよ!一番上に見えている答案用紙の答えと、その下に隠れている答えを」