第88章 緋色の追求2
貴方side
そして3人目。神笠さん。車の話をすると、彼は盗まれたと言い出す
神笠「今朝出勤しよう思ったらガレージが壊されてて、車がなくなってたよ」
目暮「盗難届けは?」
神笠「すぐに出したさ。おかげで会社には電車で出勤し、ここにはバス。おまけに殺人の疑いまでかけられて、えれー迷惑だよ」
ジョディ「夏子はまだ生きてますけど?」
神笠さんは右手でタバコを持ち、火をつけようとするが禁煙だと言われるとすぐに仕舞う
高木「たしか貴方、昨夜ここに9時半くらいに来たと言ってましたよね?」
神笠「ああ。さっき言った通り、来てみたら校舎は真っ暗で門も閉まってたよ。どうせこのストーカー先生かおばさんにやられて、運び出された後だったんだろうな」
目暮「しかし、植野さんが帰り菅本先生が来る前にあなたが連れ去った場合も考えられますが?」
神笠「そらそうか。とにかく、約束通りここに来たが、あの先生がいなかったんだ」
伊達「じゃあ、渋谷先生と約束したのは9時半ごろだったと?」
神笠「ああ」
萩原「ですが、渋谷先生の携帯に【約束は8時半ごろでしたけど来られますか?】という未送信のメールがあったんですけど?」
神笠「知らねぇよ!そう聞くってことは宛名は書いてなかったんだろ?もしかしたらおばさん宛でメール打ってる来ちまったのかもしれねぇじゃねぇか!」
植野「!」
神笠「足し算引き算で頭がこんがらがってるかもしれねぇだろ?テストの採点してたようだしな!」
★★
その後、鞄に入っていたテストの答案用紙を撮った写真を見せてもらう。現物は鑑識に渡っているため、これしかないみたい
容疑者を除く全員がそれを見る、コナンを抱っこしながら彼にも見せながら
貴「……新一、これって…」ボソ
コナン「…なるほどな…」
安室「…」
違和感がある答案用紙に、気付く私達。
目暮「でもまぁ、こんな単純な問題でもこれだけ数字が並んでいたら頭がこんがらがらなくもないか…」
神笠「だろ?」
ジョディ「でも夏子の言ってたことって本当だったのね…右に書いているイラスト。アメリカじゃ満点の時は【excellent】って書き足されるけど、日本じゃ花マルだった彼女言ってたから…」
安室「それだけか?」