第87章 緋色の追求1
貴方side
全員の視線が、彼に強く突き刺さる。明らかに動揺した菅本さんは誰に聞いたのかと焦っている。
零さんはストーカーの被害で調査にここに来た時、他の教師から聞いたらしいのだが…
安室「だから貴方は要注意人物だとマークしてましたよ?」
ジョディ「まさか、夏子のストーカーって貴方だったわけ?!」
菅本「逆です、逆!自分は彼女を良からぬ輩から守っていた方で…」
ジョディ「守ってた?」
慌てた様子の菅本さんに聞き返すジョディ先生、彼は頬を緩めて話す
菅本「彼女が無事に家にたどり着くまでほとんど毎日護衛してたというか。まぁ、護衛って言っても彼女に気づかれないように後をつけて、じっと見守ってるだけなんですが、たまにこっちの気配に気づいてキョロキョロする姿がなんとも愛らしくて…守ってあげなきゃって痛感するというか…」
ジョディ「それをストーカーっていうのよ!」
目暮「まさか、彼女にそれを指摘されて、カッとなって…」
菅本「そ、そんなことしてませんよ!本当に彼女は8時半過ぎにはここをいなくなってたんです。それに彼女の鞄の中に採点済みの答案用紙が入ってたんですよね?そんな答案用紙を持ち帰ることがダメなこと位同じ教師ならわかります!」
そして2人目は植野さん。
植野「答案用紙?あぁ、昨夜彼女にお会いした時、忙しそうに採点してらしたわ!私の忠告なんて、話半分で聞いてらしたんじゃないですか?」
萩原「なるほど。ところで、渋谷先生に会いに来られたのはお子さんを誘惑しないでくれってことでしたが、息子さんの学年は?」
ジョディ「それなら、コナンくんと同じ1年生じゃないかしら?前に夏子、1年c組の担任になったって言ってたから…」
高木「可愛いじゃないですか」笑
植野「 何をトンチンカンなこと言ってますの!」
高木「と、トンチンカン?」
松田(…トンチンカンって言葉、未だに使う奴居たんだな…)
植野「まだ精神が未成熟な多感な年頃だからこそ、節度ある態度を取って欲しいと忠告したんです。それに、私の息子は小学5年生…1年生じゃありませんわ!」
彼女がそういうと、高木刑事と目暮警部は驚く。
違う学年の担任に恋をしていた、渋谷さんはアメリカ留学していたこともあり、他学年に英語の教師として行っていたらしい