第80章 ギスギスしたお茶会11
貴方side
貴「証拠なら、高坂さんに付いてますよ。左手の親指にね」
高坂「!!」
ガシッ
高坂さんに近付いて、左手を掴む
別府「ちょ、ちょっと貴方…」
貴「どうして、赤いんですか?怪我でもしたんですか?」
高坂「あ…いや…これは……」
安室「…犯人には、現場から消し去らなければならないものがもう一つあったんです。それは須藤さんが最初に飲んでいたカップについた口紅。入院患者の高坂さんのカップに口紅が付いてたら不自然ですからねぇ。それを咄嗟に指で殴ったんでしょうけど、口紅っていうのは石鹸とかを使わないとなかなか落ちない」
目暮「つまり…須藤さんの口紅とこの赤い色が一致すれば証拠になるな…」
コナン「すり替えられた須藤さんのカップも調べるのも証拠になると思うよ。大量に重曹が混入されてるはずだし…」
小五郎「じゃあ、その重曹をどうやって入れたんだ?」
安室「テーブルにあった角砂糖に重曹をまぶして容器の底に隠していたんでしょう。ハーブティーに砂糖を入れても怪しまれませんので…」
八方「…っけど、動機は?殺す動機なんて…」
貴「…別府さんが言った事じゃないですか?息子さんの受験の一件」
高坂「………そうよ、貴方の言う通りよ」
俯きながら高坂さんは静かに語る。
お受験の一件で須藤さんの息子のインフルエンザにかかったのは彼女もだった。当時の彼女は妊婦で、胎児に悪影響があると言われてノイローゼになり、流産してしまったらしい。
最初は運がなかったと思っていたらしいが、しかし後になって須藤さんはインフルエンザと分かって息子を勉強に行かせたのだと分かったらしく今回の犯行を計画したらしい…
★★
その後、事件が無事解決したことで病院を出る
松田「…お前らさ、探偵でやっていけるんじゃねぇ?」ボソ
安室「あくまで趣味でやってるだけだ。第一は、公安だしな」ボソ
貴「…私も興味ないので。どちらかと言うと……警察官の方が、やりたい事なんで…」
松田「!マジか!?」
貴「まぁ、父がやっていたのもありますが…陣平さん達を見てたら、警察も良いなって」
松田「警察なんて、ロクな事ねぇぜ?疲れる」
安室「いきなり夢を壊す事言うな」イライラ