第8章 探偵達の夜想曲8
貴方side
目暮「で、弟子?!」
松田「へぇ〜……っ」
小五郎「いやぁ〜はっはっは!」
信じられないと言いたげに驚く目暮警部と、似合わないのか隠れて笑う陣平さん。まぁ、そんな陣平さんを隠れて睨んでる安室さんが居る
目暮「ま〜た君の隣に探偵気取りが増えたわけか…」
安室「…え?またって…」
目暮「君の他にもいるんだよ。最近、毛利くんと一緒にちょくちょく現場に顔を出す、若い女の探偵がな…」
安室「へぇ、若い女性の探偵ですか。それはぜひ、会ってみたいですね…」
貴・松「…」
最後の方、一瞬だけ鋭い目をして呟く。
それに気づけたのは、私と、陣平さんだけ
☆☆
その後、目暮警部と高木刑事とは別れる
私も歩いて帰ろうとしたが、蘭が一緒に樫塚さんを送りに行こうと誘われる
ただ、安室さんの車はキツキツで乗れず…私は陣平さんの車に乗る事に………零さんは凄い嫌そうな表情だったが
松田「…ったく。お前まで着いていく事なくね?このまま家に送るぜ?」
貴「それはそうなんですが、何か…この事件、何か引っかかるし……蘭にも一緒に行こうって言われたし」
松田「…自分から事件に関わりやがって、お人好しが」
貴「ムッ…」
松田「ま、そんなお前に俺等は救われたけどな」
そう言いながら、笑顔で頭を撫でる陣平さん
松田「…明日非番だったら最後まで一緒に居るんだが……絶対、無茶すんなよ……ムカつくが、何かあったら降谷を頼れ」
貴「…は、はい…」
真剣な表情で言われ頷く他ない、私である
★★
数分後、陣平さんに樫塚さん家に送ってもらいそのまま車で帰っていく
蘭達と合流し、部屋の前に着く
樫塚さんは家に入れたくないのか、家の前に着いたのだし大丈夫と私たちを返そうとするがコナンがわざとらしくトイレに行きたいと言い子供っぽく言う
それに続き小五郎さんや安室さんも続く
樫塚さんは無言になり、しばらくして家に招く
ガチャ
コナン(?!この匂い…まさか…)
樫塚「トイレは玄関を入ってすぐ右のほうだから…」
コナン「あ、うん。ありがと!」
早口でお礼を言いながら、コナンは小走りでトイレに走る