第77章 ギスギスしたお茶会8
貴方side
小五郎「だからさっき安室が言ってただろ?直接毒を塗ったんじゃなく、自分のカップに毒を塗ってすり替えたって…」
別府「それは無理だって言ってるでしょ?!私が飲んでいたのは黄色いカモミール!」
八方「私のはペパーミントっていうハーブティーで、色は茶色だし…」
高坂「私のは青色のバタフライティーというハーブティーを飲んでいたので…赤いハイビスカスティーを飲んでいた被害者のカップとすり替えればすぐ気づかれますし」
毛利「でも、被害者だけお茶にレモンを浮かべていたんでしょう?見る範囲が少なかったら、多少色が違っても…」
別府「全然違うわよ!」
八方「まぁ、ハーブティーとは縁のないおっさんには分からないでしょうけど…!」
小五郎「…っ!!」
目暮「まぁまぁ…」
八方さんの言葉にカチンときた小五郎さんを抑え苦笑いの目暮警部
目暮「えーとにかく、誰かがカップに毒を塗り、須藤さんを殺害したのは明白な事実…その毒を入れていた容器や袋は現場であるこの病室のどこからも発見されなかったということは、入れ替わりでこの病室の外に出たということは別府さんと八方さん。あなた方のどちらかが犯人ということになりますな」
小五郎「なるほど!カップに毒を塗った後、毒を入れていた容器を外出した時に捨ててしまったわけですな!」
目暮「ああ」
別府「ちょっとまってよ!私はトイレに行っただけで…」
八方「私だってお茶受けのお菓子を買いにコンビニに行っただけで…レシートだって持ってますわよ!」
小五郎「ま、トイレの排水管の中やコンビニまでの道を調べれば、何か出てくるんじゃないっスか?」
貴「…出てきませんよ」
小五郎「え?」
貴「証拠になるのは、まだここにあります。毒もね」
松田「!」
目暮「本当かね?!」
コナンに目を移しながら、話すと繋ぐように言う
コナン「一人いるじゃない。堂々とカップに毒がぬれて、そのカップから一度も離れなかった人!だよね、怜花お姉さんと…ゼロの兄ちゃん?」
その一方で、自分も言われた安室さんはコナンをじっと見ていたところを小五郎さんに声をかけられる
小五郎「…で、どうなんだ。お前も分かったのか?」
安室「え、ええ…怜花さんとコナン君のヒントでなんとなく…」