第74章 ギスギスしたお茶会5
貴方side
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1人目、高坂樹里さん
高坂「はい、そうです。皆さんの紅茶は私が入れました。見舞いですけど、一応来ていただいたお客様なので…まぁ、入れたと言ってもティーカップにティーバッグを入れてお湯を注いだだけですけど」
目暮「ではカップに触ったのは貴方だけですか?」
高坂「いえ…カップは八方さんや別府さんに戸棚から出してもらいましたから…」
目暮「つまり被害者のカップに全員の指紋がついていてもおかしくはないわけですな?」
高木「しかし、なんであんなに色々な紅茶を?普通1種類ですよね…」
高坂「私がハーブティー好きなのを皆知ってて、お見舞い品でかなり頂いてましたし…八方さんも持って来てらしたので、せっかくだから飲み比べをしようと…」
小五郎「なるほど。だとすると、飲み比べしようと持ちかけ、なおかつお茶を入れた貴方なら、3人の中で一番毒入りの紅茶を出せるわけですな?」
高坂「そ、そんなことしていません!お湯を注いだのはみんなの前ですし、須藤さんは倒れるまでに半分近く飲んでらしたから…それに、さっきおっしゃってた通り、毒入りのカップと彼女のカップをすり替えたとしたら、私の場合は一目瞭然です!」
飲んでいたのはバタフライティーという青い紅茶。床にこぼれていた紅茶の色は、ハイビスカスティーというまた違った赤い色
安室「じゃあ、他の二人が飲んでいたお茶の種類も分かりますか?」
高坂「はい…八方さんが飲んでいたのはペパーミントっていう茶色いハーブティーで、別府さんはカモミールという黄色いハーブティーだったと」
そして2人目
八方「ええ。私が飲んでいたのはペパーミント。緑色のお茶かと思ったら普通に茶色で拍子抜けしましたわ…ペパーミントグリーンっていうでしょ?」
小五郎「でも赤と茶色は似てるっちゃあ似てるから、すり替えるなら貴方が一番…」
八方「全然似てないわよ!私のはよく見かける茶色で、怜奈のは毒々しい赤い色!間違えないんじゃないかしら?」
安室「その飲んだ紅茶はみなさんそれぞれ選んだんですか?」
八方「ええ。机の上に並べてね。飲み終わったらカップをティッシュで拭いて次のお茶ってかんじで…樹里の場合は私たちが来る前から青いお茶を飲んでましたけど、『体にいいけど苦くてオススメできない』って…」