第72章 ギスギスしたお茶会3
貴方side
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安室「へぇ…毛利先生の奥さん、急性虫垂炎だったんですか」
小五郎「ああ。焦って損したぜ…」
安室「でも盲腸だからって侮ると危ないらしいですよ?」
小五郎「まぁな」
…ちゃっかり、一緒に混ざってるし
零さんは、馴染みやすいのか気楽に小五郎さんと話しながら病院を歩いていた
後ろで観察してる視線を送ってる新一に気付いてるはずなのに、表情1つ変えないのは流石としか言いようがない
かと言って、零さんの許可無しに本当の本職を言う訳には行かないしな…
迷いながら歩いてると…
女性「きゃああああ!」
4人「?!」
複数の女性の悲鳴が聞こえる、我に帰りながら駆けつけると、個室で女性が一人、床に倒れて亡くなっていた
★★
しばらく経って、杯戸中央病院には目暮警部達捜査一課が駆けつけてくる。目暮警部、高木刑事、そして陣平さん
松田「……何で、お前までいんだよ?」ニコ…
安室「……僕は、友人のお見舞いに来ただけですけど?」ニコ
松田「見舞いだけなら、もう帰れよ?」ニコ
安室「僕がいつ帰ろうと勝手でしょう?」ニコ
貴「あー!!じ、陣平さん、被害者の死因とかわかったんですか?」
松田「…え、あ、ああ」
勢い良く陣平さんを引っ張りながら、零さんと離す
被害者の女性は杯戸町在住の須藤怜奈さん42歳。病院に来たのは高校時代の同級生である高坂樹里さんを見舞うためで、同じく同級生の友人2人と一緒に来たらしい。死因は青酸系の毒物による窒息死
目暮「しかし…なんでまた病院で紅茶なんかを…」
高木「入院患者の高坂さんが紅茶好きで、4人が集まるといつもお茶会をやっていたそうなので…」
目暮「ホォー」
カップが真っ二つに割れ、茶色の紅茶が溢れている
つまり、死ぬ直前まで紅茶を飲んでいたということになる。被害者の友人である3人には、全員毒を盛る機会があったという
高木「あーでも、被害者はそれまで平気で何杯か飲んでいたのに、急に苦しみだしたようですけど…」
目暮「え?」
貴「…」
高木「もしかしたら、毒入りカプセルとかをあらかじめ飲まされていたのかも…」