第66章 ジョディの追憶とお花見の罠9
貴方side
ジョディ「じゃあ、歩き方はどうなの?少し足をひきづってたって言ってたでしょ?」
阿笠「…あの老人は足をひきづってるというか杖がないと立っておれんようじゃし、他の2人も足をひきづってる様子はないのぅ」
☆☆
しばらくして、千葉刑事からの報告で、凶器が見つからないと知らせが
排水溝も賽銭箱も、棒が入りそうな部分は探したらしいが、どこにもないらしい。加えて容疑者たちの携帯も、GPS専用アプリなんてものは無く、これ以上は令状が必要だと半分お手上げ状態になる
千葉「目暮警部!犯人のものと思われる、帽子とコートを見つけました!」
千葉刑事が犯行に使ったとされる血に濡れた2つの衣服を見つけてきた。ただし、散った花びらで覆い隠されていたようで、何枚か花びらが付いている
目暮「じゃあ凶器も同じように隠しているかもしれん!花びらを蹴散らしてでも探し出せ!」
刑事「はい!」
歩美「せっかく綺麗な桃色の絨毯なのにー!」
灰原「そうね…一枚一枚は花びらなのに、たくさん散りばめればまるでピンクのカーペット…」
全「!」
哀のその何気ない言葉に、私やコナン、そして陣平さんや研二さんまでもが反応する
なるほど、そういうことか…
私含めてその言葉で事件の謎を解いてしまう
殺害方法も、凶器の隠し場所も、子供達に『あんなこと』を言ったわけも。
推理ショーを始めようと、博士に近づく新一を止める
貴「新一。今回は陣平さん達に解かせてほしい、日本の警察の凄さもジョディ先生には分かってほしいし」ボソ
コナン「え?…松田刑事達、解けてるの?」
貴「爆弾処理だけの2人じゃないよ。見てよ、犯人を見てるでしょ。私もサポートするつもりだけど。
それに、新一が解けた時にするドヤ顔…陣平さん達もしてるでしょ?」ニコ
コナン「……ドヤ顔で悪かったな…」ムス
ムスっとしながらも、コナンは変声機を使う様子はなく隣に立っていた
高木「もしも犯人に連れがいてこっそり凶器を手渡していたとしたら…この神社に来ている大勢の花見客全員を調べないと…」
萩原「その必要はないよ、犯人はまだ凶器の一部を隠し持ってるわけだしね」
高木「い、一部を?」