第65章 ジョディの追憶とお花見の罠8
貴方side
段野「ちょっと、なんなのよ?」
弁崎「刑事さんが急に話を聞かせてくれなんて!」
坂巻「わしらがなんかやらかしたというのか?」
目暮「その前に、まずみなさんのポケットあるいはバックの中にマジックで黒く塗られた五円玉が入っていないか確認してもらえますか?」
目暮警部がそう言うと、彼らは訝しみながらもバックは服をガサゴソと漁りだす
すると、なんと3人ともが黒い五円玉を見せてきた
遺体のそばに置かれた五円玉は、犯人が別に用意したものだったのだ
コ・松(おいおい、3人とも持ってるのかよ…)
萩(マジか…)
段野「いったいなんなの?この気味の悪い五円玉は…」
高木「そ、それは黒兵衛というスリの置き土産のようなもので…」
段野「え、うそ?じゃあ私、スリにスられてたの?!」
弁崎「やっぱり…財布がないのさっき気づいて…警察に届けようかと思ってたところで…」
坂巻「まぁ中身は大して入ってなかったから、くれてやっても良かったが…そのスリ捕まえたのか?」
目暮警部はそのスリが殺されたことを言った。そして、3人に容疑がかかっていることも。
坂巻「わ、わしらの中に?!」
弁崎「そんな…!」
段野「私たち被害者じゃないの?!」
目暮「とりあえず、ボディチェックと所持品と携帯を調べさせてもらいましょうか」
渋々従った3人は、それぞれチェックを受けることになる
貴「…博士。あの3人の中に見た犯人はいる?」
阿笠「うーむ…まぁ、あの杖をついた老人が怪しいといえば怪しいんじゃが…。犯人が持っていたのは30cmくらいの細い棒。杖は付いておらんかったし…。犯人が被っていた帽子も、老人のハンチング帽や女性のニット帽ではなく登山帽のようじゃった。それに、あの男性のような席もしておらんかったしのぅ…」
哀「でも、風邪を引いてるふりをしてるかもしれないじゃない?」
コナン「それはねぇよ。最初にあの人に会った時点では俺たちと博士が知り合いだなんて知ってるわけないだろ?その俺達の前で風邪を引いてるふりなんてする必要があるねぇからな」
哀「それもそうね」