第6章 探偵達の夜想曲6
貴方side
コナン「それにさぁ、僕がトイレに入ろうとした時、床に引きずったような跡が付いてたよ?」
蘭・小「ええ?!」
安室「そう。おそらくその誰かは何らかの理由で依頼人を連れ込み、まだ隠れているんですよ。あのトイレの中にね…」
ドンっ!!
全「!!」
突如、トイレの方から鳴り響いたのは一発の銃声
★★
通報を受けた警察が探偵事務所に入ってくる。現在は目暮警部、そして隣には陣平さん
彼は、安室さんが居る事に驚き睨んでいる。安室さんはそんな陣平さんを涼しい表情で見てる
目暮「…ではこういう事かね?樫塚圭さん。貴方はコインロッカーの捜索を毛利くんに依頼するためにここに訪れたが、毛利くんの助手と名乗る男に出迎えられ、スタンガンで気絶させられてガムテープで拘束されトイレに押し込まれた、と」
樫塚「はい…逃げないのにブーツを脱がされ、靴紐まで抜かれました…」
目暮「うむ…そして毛利くんたちが戻ってきて、トイレに貴方を監禁していた事がばれたその男は、銃口を自分の口に突きつけて発砲し、自殺したというわけですな」
樫塚「は、はい…」
目暮「しかし、あの男は何の目的であなたをトイレに」
樫塚「ずっと、質問攻めに遭っていました…この鍵はどこのロッカーの鍵だ。言わないと殺すぞって…」
そんな中、探偵事務所のドアが開いて高木刑事が入ってくる
高木「目暮警部!鑑識の話では、樫塚さんの体や衣服からはほとんど発射残渣は出なかったようです」
目暮「つまり、あの男は自殺。樫塚さんの証言は事実だという事か…よし!まずはそのコインロッカーの所在を割り出し、自殺した男の目的を突き止めろ!」
高木「はい!」
松田「…うーす」
目暮警部の指示をもらい、高木刑事はそのまま部屋を退出し、だらけた返事の陣平さんは私の隣にやってくる
松田「で?何でコイツが居るんだよ…?」コソ
貴「…えっと…」
安室「僕はポアロで働きはじめましてね。その最中、サンドイッチの差し入れを渡す為に毛利先生を訪れまして、その毛利先生が依頼があるとかで同行したら、このようになりました」ニコ
松田「…ポアロだと?」
安室「はい……今一番近い場所に居るのは、俺だ」ボソ
松田「…」
…な、何か…また黒いオーラが