第52章 怪盗キッドと赤面の人魚8
貴方side
コナン(キッドは宝石を盗んだんじゃない。みんなの視界から消しただけだ。人の心を巧みに操って…しかも、彼はまだ気づいてない大きな思い違いを抱えたまま、まだそいつになりすましていることに…)
★★
次郎吉「えぇーい、撤収じゃ、撤収!もはや警察がここに留まる理由などありはせんわ!」
中森「し、しかし、この水槽から宝石亀を盗んだ方法の糸口くらい見つけないと…」
小五郎「まぁまぁ。もう夜の10時過ぎだから、とりあえず捜査は日を改めてってことで…」
コナン(よーし、いつものようにおっちゃんを眠らせて……!?)
ガシッ
蘭「ほら、コナンくん。もう帰るってさ!」
コナン「え、ちょっ」
園子「?!」
麻酔銃は、蘭に抱き寄せられ狙いが園子に定まる
園子(コナン)「…じゃあ、帰る前に謎解きといきましょうか」
中森「…え?」
園子(コナン)「赤面の人魚(ブラッシュマーメイド)を背負った亀は、盗まれたんじゃない。ただ視界から消えただけよ?」
中森「し、視界から消えただと?!」
園子(コナン)「はい。その証拠に……コナンくん、打ち合わせしたいい物ない?」
コナン「うん、あるよ!小五郎のおじさん、ライター持ってるよね?」
小五郎「あ、ああ…」
コナンは、普通に話しながら小五郎さんに聞く
コナン「そのライターを水槽の真上から落としてみてよ」
小五郎「え?…ったく…これで何が分かるって……あれ……!! く、くっついてる、なんで?!」
世良「磁石…そう、そのプレートが強力な磁石になってるんじゃないか?そのタイプの100円ライターは点火部分が鉄で囲われているからな」
小五郎「しかし、これが磁石だとしても宝石亀が消えた謎は解けないんじゃねぇか?」
中森「そうだな。まさかあの亀が磁石にくっつくわけじゃあるまいし…宝石の周りの飾りはネックレスがゴールドで金はくっつかんし…もしくっつくとしたら留め金ぐらいだか…」
園子(コナン)「それだけじゃありません、亀のお腹にもいっぱい付いてましたし」
貴「……あ、あののダイヤか」
園子(コナン)「そう。あれが合成ダイヤならくっつくこともあるのよ」