第49章 怪盗キッドと赤面の人魚5
貴方side
蘭「…【シャイな人魚は泡となって我が掌中に消えました。怪盗キッド】!!」
中森「なんだと?!」
キッドカードの内容を聞き、全員が唖然
コナン(バカな…この状況でやつはいったい…どうやって?!)
中森「宝石が亀ごと消えただと?そ、そんなわけがない!探せ!絶対この水槽のどこかにいるはずだ!!」
次郎吉「こ、これは…怪盗キッドの…」
中森「な、なにぃ?!」
コナン「なんて書いてあるの?!」
次郎吉さんはカードを見ながら応える
次郎吉「…ほ、宝石は頂戴した。信じられないなら、確かめてみろと書いてあるわい」
中森「な、なんだと?!」
★★
水槽の天井は開けられ脚立も用意され、次郎吉さんは脚立を登り水槽の中を覗く
園子「ど、どうなのおじ様!」
中森「いるのかいないのか、どっちだ!」
次郎吉「だ、だめじゃ…どこにもおらんわ…」
中森「そ、そんなバカな…」
貴「…」
キッドがお宝をゲットしたことが外の客に知れ渡ってから、キッドコールは益々大きくなる
中森「くっそ〜、犯罪者の応援なんかしやがって…!」
小五郎「ま、仕方ないっすよ!水槽のガラスは硬質ガラス。それに天井と両脇は超合金の金網に守られてたのに、カーペットで目隠しされてる間に物の見事に宝石を背負った亀が盗られてしまったんだから」
中森「あんたなんでそんなに水槽の詳しい情報を知ってんだ?」
小五郎「ニュースでやってたんだよ!」
世良「でもやられすぎなんじゃないか?
カーペットに天蚕糸を仕込まれて、それを釣り上げるウィンチを天井の照明に仕掛けられていたなんて…」
次郎吉「…カーペットにコーラをぶちまけた客がいたから張り替えたんじゃ。
やってきた内装業者がカーペットの色に合う照明と交換しないかと持ちかけてきたんじゃよ。ちょうど、水槽を展示するスペースを置くためにこの部屋の美術品を別室に移動させてるとこじゃったから模様替えもいいかと思ってその案に乗ったんじゃが…。
今思えば内装業者の二人組、もしかしたら…」
中森「もしかしたらじゃねぇ!そいつがキッドとその手下なんだよ!展示場がここだってバレバレじゃねぇか!」
次郎吉さんの失態に、中森警部がぐちぐちと文句をつける