第48章 怪盗キッドと赤面の人魚4
貴方side
コナン(金的…)
世良「脂汗をかいてるってことは、警部も変装じゃないみたいだね!」
白目の中森警部の頬を、真純が笑いながら引っ張っる
小五郎「よぉ、蘭!」
蘭「お父さん!来ないんじゃなかったの?!」
小五郎「それがよぉ。テレビのニュース見てたらつい気になっちまってよ…まぁ一応娘も心配だしな」
蘭「一応、ね…」
中森(まったく…警備のやつがせっかく客を締め出したのに、なんで素人共に見学させにゃあならんのだ…)
中森警部が頬をさすりながら半目で私達を見ている
★★
間も無く、予告時間だという夜の8時になる。
水槽の前に20人、そして部屋を上から見渡せる2階にサーチライトを構えた100人もの機動隊員を投入しているのだ。加えてサーチライトはバッテリーらしく、消えることもないのだという
世良「それにしても、キッドコールすごいな…」
園子「キッド様の登場まであと何分?」
蘭「えっとね…あれ?」
中森「つまり、今回ばかりはキッドお得意の暗闇に乗じて盗む作戦は使えんというわけだ!あーはっはっは!」
すると…
園子「え?」
貴「…?!」
めくり上がったカーペットが、私と園子と真純を巻き込み、水槽の方へと押し寄せてく
小五郎さんや、中森警部も巻き込んでしまい、混乱した彼らは機動隊員のいる水槽前にカーペットによってぎゅうぎゅう詰めにされてしまう
蘭「ええっ?!」
コナン(水槽を目隠ししやがった!)
次郎吉「カーペットごと水槽を持ち去る気か?!」
困惑した声を上げると、どこからか声が聞こえる
?「3……2……1…!」
ボンッ
合図とともに小さな爆発で煙を上げ、カーペットをめくっていた糸が切れ、巻き込まれた私達が床に倒れてしまう
蘭「怜花、世良さん、園子大丈夫?!」
貴「いったぁ…」
園子「いてて…」
世良「それより、宝石は?!」
全「?!」
全員が水槽を見るが、そこには…
コナン「なっ…」
蘭「うそ…水槽にいないよ?!」
亀は、その姿をすっかり消してしまう
代わりと言うようにキッドカードが水中を舞っている