第46章 怪盗キッドと赤面の人魚2
貴方side
コナン「う、うん…この前、テレビでこの手品やってたし…」
園子「蘭っ!なんで連れてきたわけ?!このなまガキ!!」怒
蘭「え、あはは…」
貴「…ったく…」
コナンのバカにしたような顔に腹を立てた園子が額に青筋を浮かべ蘭に怒鳴る。
私と蘭は、苦笑するしかない
蘭「招待したのは次郎吉おじさまでしょ?コナン君はキッドキラーだからって…それより驚いたのは世良さんよ!怜花も来てくれると思わなかったよ。2人とも、怪盗とか興味なさそうだったのに…」
世良「…興味なくはないさ!ホームズにはモリアーティ教授、明智小五郎には怪人二十面相…探偵には何かと怪しげなライバルはつきものだからな」
貴「…私は、誘われたから来たんだ。それに、怪盗キッドには…」
浮かべるのは、ベルツリー急行での事
園子「!!まさか、怜花もキッド様に惚れたの!?」
蘭「そうなの!?」
貴「ええ?!いや、違うから!!」汗
的外れな答えに、すぐに否定する
すると園子の叔父である鈴木次郎吉相談役がベルツリーでは済まなかったと謝り、姿を現す
★★
その後、次郎吉さんの案内で私達は博物館の中に入った
今回のキッドの目的である『赤面の人魚(ブラッシュマーメイド)』のもとに向かう
蘭「すごい。ガラスケースの周りに人がいっぱい!」
園子「てかあれって…」
貴「…水槽…」
コナン(おいおい、まさか…)
次郎吉「そうじゃ。彼奴が狙っているのは…この亀が背にまとっておるレッドダイヤモンド。赤面の人魚(ブラッシュマーメイド)じゃよ」
全「へぇ…」
園子「ホント!金のネックレスごと背中にくっついてる! お腹にもいっぱい宝石がついてるみたい!
こんな10センチぐらいの亀を、ベルツリー急行の一等車で展示しようとしてたわけ?」
次郎吉「そうじゃ。水槽は硬質ガラス。ここは厚さ2メートルのコンクリートの壁。天井と両脇はは特殊合金の金網で、しかも獲物は水中を動き回るとなると…いかなる月下の奇術師でも取られやせんと思うての!」
世良「おそろしく悪趣味だけど…」
コナン(てか、動物愛護団体が乗り込んできそうだな…)
自信満々に言い切った次郎吉さん、真純とコナンからは呆れられている