第40章 甘く冷たい宅急便8
安室side
大尉「にゃあ〜、にゃあ〜」
松田「…?猫か」
猫の鳴き声に、梓さんは餌を用意して店の玄関に出る
梓「あら、大尉。今日は遅かったわね…」
大尉「にゃあ」
梓(…?何か…首辺りが冷たい…?)
すると、奥からマスターの声が聞こえ梓さんを呼んでくれと言われ、外にいる梓さんに声をかける
安室「梓さん、マスターが呼んでますよ」
梓「あ、はい。…そうだ!安室さんって探偵でしたよね?!」
安室「え、はい…」
梓「じゃあ、これってなんだかわかります?」
梓さんが渡してきた紙のようなもの
しかし次の瞬間、強い風が吹いて持っていた紙がそのまま飛んで行ってしまった
安室「…今の何だったんですか?」
梓「いえ、何でもないです!」
安室「…そうですか」
何でもないなら追求しなくても良いか
☆☆
コナンside
元太「なぁ、コナン…猫を行かせてからもう時間経つけど、誰も助けに来ねぇじゃんか…」
歩美「やっぱりあの暗号、難しすぎたのかな…」
コナン「もしくは、首輪から暗号の紙が外れてしまったか…」
哀「それよりどうするの?配達する荷物が減ってきて、隠れる場所がなくなってきてるわよ…」
貴「…」
灰原が言う通り、荷物は少ししかない
哀「…あの二人組、貴方の腕時計型麻酔銃やキック力増強シューズか怜花さんの空手で何とかならないの?」
コナン「そいつは俺も先に考えたけど、もともと電池切れ寸前な上にこの寒さで電圧が下がってピクリともしねぇんだよ…」
貴「…私も、手足が冷たくて震えが止まらなくて狙いが定まらない…かも」
哀「…怜花さん…」
怜花は、先程から誰よりも体を震わせている。灰原に上着を貸し薄着状態
しかも、顔色が悪そうで…このままだと、マズイ…
★★
安室side
安室「…松田、まだ怜花から連絡は来ないか?」ボソ
松田「…ああ。全く繫がらねぇ……まさか、また事件とかに巻き込まれたんじゃねーだろうな…」
萩原「…」
松田の言葉に不安になる、確かにかなりの遭遇で巻き込まれるし
…………そういえば…