第4章 探偵達の夜想曲4
貴方side
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その後、コロンボに入ると店の奥の席に座ってそれぞれ注文を取る
小五郎さん、蘭、コナン、私は昼食を頼む。安室さんはコーヒーのみ
安室「へぇ、コインロッカーの鍵ですか」
小五郎「ああ。先日亡くなった兄の遺品から、その鍵が出てきたらしいんだが、どこの鍵だか分からないから探して欲しいってわけだ。大事なものなら棺桶に入れて送ってやりたいからってな!」
鍵は作った会社の名前とシリアルナンバーが書かれているらしく、その会社に問い合わせて納品先を聞けば大体の検討はつく
安室「…そ、それだけなんですか?依頼内容は…」
小五郎「ああ!これで30万もくれるっつー話なんだから、おいしーだろ?」
安室「た、たしかに…」
コナン(だったらめんどくさがんなよ…)
★★
それから、依頼人が現れないまま時間だけがすぎた頃…
コナン「…来ないね。依頼してきた人」
蘭「うん…」
安室「もしかしてこの近辺に、コロンボという店が他にあるとか」
小五郎「ねぇよ」
貴「会う場所をここに変えようってメールに返事はしたんですよね?」
小五郎「ああ。すぐに返信したし、ここで待ってるってメールもさっきから何度も送ったけど、返事がこねぇんだよ……ん?昨夜見た依頼人のメールとさっきのメール、アドレスが違ってるな…」
コナン「え?」
蘭「それって携帯が充電中とかで、友達の携帯借りて慌ててさっきのメール送ってきたんじゃない?」
安室「そしてその友人は携帯の電源を切ってしまったとか…」
小五郎「おいおい!返事したの、さっきのメールアドレスだぞ?」
貴「じゃあ返事が来たのを知らずに待ってるかもしれないかも。探偵事務所で…」
私たちは、すぐに会計をすませると探偵事務所に帰ることになった
☆☆
探偵事務所
小五郎「誰もいねぇし…」
蘭「ホントだ…」
最初のアドレスに帰ってくる旨を伝えていたらしいのだが、事務所内は人の気配がない
返信もないらしく、小五郎さんはトイレに、蘭と私は紅茶の用意を始める
安室「……蘭さん、怜花さん。紅茶を淹れるなら僕も手伝いますよ」
蘭「あ、じゃあ安室さんはティーカップの用意お願いします。怜花はティーバッグの用意をお願い」