第38章 甘く冷たい宅急便6
貴方side
コナンは私達に、今持ってるのを出して言う
歩美ちゃんの所持品は、ハンカチとポケットティッシュとキャンディと未使用の綿棒
元太くんは、絆創膏とチョコバーと霜焼けのかゆみ止め
光彦くんは、手帳とボールペンとハンカチと財布と母親に渡し忘れた、家に落ちていたらしいタクシーのレシート。
哀は…服がないため何もない。コナンがパンイチと言った瞬間にボコボコにされてるが
私は、ポアロに私物を置いている為先程の携帯のみ
歩美「ねぇ!光彦君の手帳に助けてって書いて、その紙をちぎって車の外に落としちゃうってのはどう?」
元太「おお!いいんじゃねぇか!あのドアの隙間なら紙ぐらい通りそうだしよ!」
貴「けど…それを拾ったとしてすぐに通報してくれるか分からない。それに、引っかかって出てくれなくてもアウトだし、業者の彼らに見られたらお終い。私たちの存在に気づかれる」
考え中にも関わらず、呑気にも原因である大尉はティッシュに戯れてる様子に苦笑してるコナン
貴「………!!そうだっ、大尉はいつもポアロに来るんだ…」
コナン「!!そうだ、ポアロがある!さっき、電話で怜花お姉さんがポアロに来てない事聞いてきたから、松田刑事もいるかも!」
歩美「そっか!大ちゃんに助けてって手紙を届けてもらって見せるんだね!」
光彦「首輪に挟んでおけば、気付いてくれますよ!」
それに、今日は零さんも居るはず…
哀「でも、もしもこの子がここから出るときに彼らに捕まって紙に気づかれたら…」
コナン「いや、そこは抜かりない。気づかれないように暗号にするからよ」
哀「暗号って…」
コナン「いいか?光彦が持ってたレシートは感熱紙。インクじゃなくてら熱で黒く変色させて文字を書いてるんだ。
感熱紙の表面には黒い色の元となる薬と発色剤っていう酸性の薬が塗られてて、発色剤が熱で溶けて、もう一つの薬に反応し黒い文字を浮き立たせる仕組みだ」
コナンは元太君の持っていたかゆみ止めに含まれるアンモニアは、酸性を打ち消すアルカリ性で綿棒に付け、レシートの『Card』のaの部分を一部なぞると、a→oにする
続いて『Card Purchases』のd、u、r、c、h、a、最後のsを消せば、死体という意味の『corpse』に変えた