第30章 漆黒の特急 正体1
哀side
諸伏「…はじめまして。シェリー…いや、宮野志保さん。
俺の本当の名前は諸伏景光、偽名は桜陽樹。
ちなみに、コードネームは"スコッチ"。組織には公安のNOCとして潜入していた」
哀「?!…スコッチって…ライに打たれて死んだはずじゃ…」
諸伏「それは、ライが死亡に書き換えてくれたんだ。それに、ライは打ってなくて…俺が自殺しかけた、そんな俺を…通りかかった怜花ちゃんが助けてくれたんだ」
哀「……そうだったのね」
…怜花さんが、何で信頼しているのか分かった
まさか、潜入で組織に居たなんて……この人は組織とは全くの無関係
諸伏「…この事は、怜花ちゃん含めて…昔からの知り合い4人と、そこに居る"ライ"しか知らないから絶対に言わないでほしい」
哀「!?……ライ…?」
沖矢「……お前からバラすな」
諸伏「別に良いだろ?俺も、気付くのに少し時間かかったよ」
貴「私も…会った時があるなとは思ってましたが」
沖矢「…」
哀「…貴方は…」
赤井「……コードネームは"ライ"、組織の偽名は諸星大…本名は赤井秀一だ。俺は、FBIとして組織に潜入していた」
哀「!!」
……だから、私を…お姉ちゃんを知ってるんだ…
沖矢「…話したからには、誰にも言わないでもらおうか。一応、俺も死んでる事になってるからな」
哀「……ええ、約束するわ」
貴(…哀、警戒が解けたみたい…)
一通りの素性を知り安心した私は、隣に居る怜花さんに質問する
哀「…でも、どうして私をここに?」
貴「哀、自分1人で死ぬつもりだったでしょ?それを止める為に…ヒロさんや赤井さん…それに、有希子さんやコナンも…動いてる…………そして、ヒロさんと同じNOCのバーボンこと安室さんもね」
哀「!?」
バーボンが、あの人…?というより、NOCって……あの人も、潜入捜査として組織に居るの?!
諸伏さんを見ると、頷きながらバーボンの事を話してくれた
諸伏「…零はさ、君の母親に恩義があるから助けるよ…君を。だから、組織のバーボンとして…一芝居うつと思うよ」
哀「…お母さんに…」
諸伏「零の事も、他の人には他言無用でお願いするよ。安室透として、これからも接してくれ」
哀「……分かったわ」