第26章 漆黒の特急 発車3
貴方side
哀(この人、まさか…まさか…!)
警戒心を哀の頭を、優しく撫でる
哀「…」
貴「……大丈夫」
驚いてるが、しばらくすると落ち着いたのかいつも通りの表情に
すると…
世良「!誰だ!!」
全「?!」
突然、叫んだ真純がドアを開ける。しばらくキョロキョロと辺りを見回す
貴「…どうしたの?」
世良「…誰か、居たような……気のせいか」
誰も居ない事を確認し、ドアを閉める
?「…」
☆☆
その後、私達は車掌さんに遺体消失のトリックが解けたことを伝えに行く
だが、車掌さんは推理クイズの出題がまだだという
コナン「でもこんなカードもらったよ?」
園子「私たちもね」
車掌「たしかにいつもの指示カードと同じようだけど…今回聞かされてたのは、そんなトリックじゃなかったがねぇ」
園子「一体どうなっちゃってるの?」
世良「こうなったら8号車に行って、被害者役の客に聞いてみるしかなさそうだな」
元太「その前にトイレ!」
光彦「僕も行きます!」
光彦君と元太君が、トイレに走っていく
その一方、私から離れずくっつく哀
さっきから、俯きながら無言で居る
☆☆
その後、長いトンネルに入って薄暗い車内を歩いた私達は8号車のB室に着く
園子がドアをノックする
園子「ちょっとおじさーん。もうトリックばれちゃったわよ、出てきて説明してよ!……まさか寝てるんじゃないでしょーね」
ガチャ
すると、チェーンロックが掛けられている
園子「ちょっとおじさん!寝てないでチェーンロック外してよ!」
蘭「どうしたの?」
園子「ソファでうたた寝してんのよ。米神から血を流して、まるで死んでるみたいにね」
貴・コ・世「!!」
園子を押しどけて、コナンと真純はドアの隙間から中を覗く
コナン「硝煙の…」
世良「匂い…」
全「え?!」
コナンと真純はドアを開けようとチェーンロックのかかるドアを「せーの!」で引っ張り、外されたチェーンロックとともにドアが開き2人が遺体に駆け寄る
元太「すっげー!」
光彦「また推理クイズですか?」
世良「…いや、本当に亡くなってるよ」
全「え?」