第25章 漆黒の特急 発車2
貴方side
そういった矢先、廊下がバタバタと複数の足音が
ガチャ
コナン「あ、あれ?」
貴「…どうしたの?」
まだ謎は解けてないみたいだ
コナン「あ、あのさ、ここって本当に…?」
園子「8号車だって言ってんでしょ?ガキンチョは部屋でおとなしくしてろってぇの!」
園子が怒鳴りながら無理やり追い出す
園子「ったく、しつこいガキね」
貴「まだ分かってないみたいだね」
★★
ガチャ
しかし、数分後にまたコナンが私達の個室のドアを開ける
今度はドヤ顔みたいな表情で、、分かったか
園子「ちょっと、アンタねぇ…」
コナン「この部屋ってさぁ。本当の本当は7号車のB室、だよね?」
園子「だーかーらー!!」
コナン「園子姉ちゃん達も貰ったんでしょ?これと似たカードを」
ポケットから出したのは、私達と同じような一枚のカード
コナン「で、これに書いてある指示通りにしたんじゃない?この部屋にいる被害者役の人と一時的に部屋を入れ替わって訪ねてくる探偵たちを騙して迷わせろって。違う?」
蘭「すっごい!さすがコナン君!」
世良「正解だよ」
貴「さっすがだね」ニコ
コナン(…怜花も、分かってたんなら教えろよ)
蘭「誰かに部屋をノックされて、扉を開けたら封筒が落ちてて中を開けたらこう書いてあったのよ。『おめでとう!あなたは共犯者に選ばれました』って」
園子「7号車のB室で被害者役のお客さんが待ってるから、入れ替わって推理クイズを盛り上げてくれってね!」
コナン(当てられて逆ギレかよ…)
世良「…で、その被害者役と怜花達が入れ替わるところに僕が通りかかって、仲間に加わったわけさ。だから今頃、その人は8号車で寛いでるよ」
コナン「じゃあ小五郎のおじさんは?」
園子「被害者役の人に言われて、食堂車に行っちゃったわよ」
蘭「最後にこの推理の解説をする探偵役をやって欲しいから、食堂車で待機しててくれって」
世良「…それより、初めましてだよな。 君だろ?灰原って子。君とは一度お話ししたかったんだよね」
哀「?!」
哀は怯えながら私の後ろに隠れ服を力いっぱい握ってる、どうしたんだろ…