第20章 灰原の秘密に迫る影2
貴方side
コナン「この3人の中で、右利きは…宇佐木さんだけだと思うよ」
宇佐木「な…み、右利きの人なんて大勢いるでしょ?」
コナン「確かに日本人のほとんどが右利きだけど…この山の中を1人でうろついていた、"ウサギ"って名前の右利きの人は、おじさんだけだと思うよ?」
山村「何でウサギ?」
すると、博士と協力し時計の光を照らしあるポーズを手で作る新一
女の人は保育士で、遺体の妙な手の形は…ウサギの影絵を表していた
保育士である被害者が、文字を書いたりしなかったのは、犯人に見つかっても一見ダイイングメッセージには見えないし、子供に見せたりしていたから思いついたと考えれば納得。
左右の手が離れていたのは、おそらく運ばれている最中にずれたから。
あのような大きな傷を負わせたのなら、大量の返り血を浴びているはず。
一応着替えて水で洗い流したようだが、そんなに簡単には消せないから、ルミノール反応が出るはず……とコナンは推理し宇佐木さんは何も返せなくなる
コナン「おじさんだよね?死体を埋めてる所をボクの友達に見られて追い回してたのって…」
宇佐木「わ、私じゃない…」
世良「はぁ?あんたこの期に及んでまだ…」
宇佐木「悪いのは私じゃない…彼女だ。イタズラ半分で私をあんなところへ閉じ込めた、彼女の方が悪いんだよ!!」
3年前に事故でエレベーターに閉じ込められて以来、閉所恐怖症になる。だが、彼女はそんな宇佐木を窓すら開かない真っ暗な山小屋に閉じ込めようとした
パニックになった宇佐木は、脱出しようと暗闇で斧を振り回し、それが偶然彼女の背中に当たってしまったと…動機を語る
宇佐木「そうさ…彼女があんなイタズラさえしなければ、子供達も閉じ込めなかったのに…」
コナン「と、閉じこめたって、その山小屋に!?」
宇佐木「あぁ…でも、もう手遅れだろうけど…」
視線の先には、空に立ち上る黒煙が…
……ま、まさか…山小屋に閉じ込めて火を!?
貴「っ!」
コナン「くそっ!」
博士「怜花君!コナン君!」
私達は、急いで走りながら山小屋に向う