津軽高臣 【恋人は公安刑事】バレンタインの熱い夜 【裏】
第1章 君との熱いバレンタインデーの夜
寝室に来ると、ウサが、ベットにちょこんと座った。
俯いた彼女の髪の間から見えた、薄く桃色に色付いた白い首筋にドキリとする。
「おいで、ウサちゃん」
華奢なウサの身体を引き寄せると、優しくベットに横たわらせた。
ゆっくりと、ウサの両手をベットに縫い付ける様にしてウサに、覆い被さると、恥じらいを含んだウサの不安気な顔が妙に色っぽい。
緊張で、喉がごくりと鳴る。
特別な女の子との初めての夜だから、優しくウサと身体も心も重ねたい。
早急に、ウサを愛し上げたい気持ちを抑えてウサに聞いた。
「ウサちゃん、怖い?」
ウサは、頬を紅潮させて、俺の好きな八の字に垂れた眉で首を横に振った。
ほっとけば大きくなり過ぎる熱を抑えウサを見つめながら、彼女の紅潮した頬を優しく包み込む様にして、何度か撫でた。
俺の特別な女の子だと感じて欲しくて。
「好きです。津軽さん」
ウサが、潤んだ可愛らしい目で、俺を見つめて言った。
思いも寄らぬ、ウサの言葉で、身体の熱とは違う暖かなものが、胸に溢れた。
この子を大事にしたい。心の底からそう思えた。
「ウサちゃん、俺もだよ」
ウサの濡れた紅い柔らかな唇にキスを落とした。
大事な特別な女の子へだけの俺のキスは、ウサに伝わったのだろうか?
これまで、俺を通り過ぎていった女の子達とは、明らかにちがった愛し方で、彼女と身体も心も繋いでいきい。
今日の夜が、俺たちにとって忘れられない夜となる様に。
(愛しているよ)