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津軽高臣 【恋人は公安刑事】バレンタインの熱い夜 【裏】

第1章 君との熱いバレンタインデーの夜


街中の女の子が浮き足立って、貰う側の男達もそわそわと落ち着かない。

今日は、そんな一年に一度の女の子が好きな男の子にチョコレートを贈る日、バレンタインデーだ。

俺は、バレンタインデーの夜にチョコレートを貰った女の子と何回くらい夜を一緒にベットで過ごしたのだろう。

覚えてもいない。

でも、今日のバレンタインデーの夜は、今までのバレンタインデーの夜とは全く違っている。

何故なら、俺の愛しい特別な女の子のと初めての夜を一緒に過ごす日だから。

俺は、ベットとに横たわって、俺の特別な女の子のと、初めて会った日の事を思い出していた。

公安学校を卒業して、俺の班に入って来た彼女は、俺に潰される為に俺の班に配属された。
小動物みたいに鼻をヒクヒクさせて、ぴょんぴょん飛び回ってる姿がウサギみたいだった。

俺は、彼女をウサちゃんと呼んだ。いつか潰すんだから、名前すら、覚えてなかった。

なのに、何時からなんだろう。
彼女と仕事をこなしていく中で、彼女に惹かれていった。

そして、ウサが俺のもんにならないか?なんて気持ちを持ってしまった。

そして、お互いの好きが重なった時から、俺達は、ゆっくりと特別な関係になっていった。

あやふやな距離感に、ヤキモキした事もある。

だけども、今夜、彼女に、今日は帰らないでと言ったら、ウサは、丸っこい大きな瞳で俺を見つめて、首を縦に振った。

そして、ウサは、自分の部屋に着替えを取りに行って、俺の部屋に手作りのチョコレートを大事そうに持ってやって来た。


先にシャワーを浴びた俺は、ベットに横たわって、今、シャワーを浴びているウサを待っている。


ベットサイドには、ウサが持って来た手作りの可愛らしくラッピングされたチョコレートが置いてある。


大切な俺の特別な女の子、。


柄にもなく、ウサとの初めての夜に、まるで、初めての経験をするガキの様に、胸が高鳴った。


シャワーのカランを回す音がして、シャワーが止まった。


バスルームの扉を開ける音がする。


シャワーを浴びたばかりのウサが、寝室のドアを恥ずかしそうに開けた。


寝室に、俺の使ってるシャンプーの匂いとソープの匂いが、ふわっと広がる。
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