第1章 素直な気持ち(五条悟)※
『せ、先生…!待って!!
どこ行くの?
私の話し聞いてた!?』
「ん〜?
人が多くて聞こえなかった〜」
『はっ、ちょっと、先生!
五条先生ってば!!』
その後悟は目的地に着くまで夢実の言葉は無視。
夢実は振り解こうにも悟の力には敵わずそのまま向かうことに。
「はい、着いたよ〜」
『え、ここって…』
「僕のマンション。」
『は、何で?!私帰る…!』
ドアを開け夢実を半ば強引に自宅に入れた。
そして固まってる彼女の腕を引っ張り、寝室まで連れて行きベッドに押し倒した。
『うわっ!!!』
夢実の上に馬乗りになる悟。
「ねぇ、倉本。」
ニッコリ笑っているも、勿論目は笑っていない。
そしてこの状況、体勢ともにかなりマズイ。
『…な、なに、、、?』
夢実は恐る恐る悟の方を見る。
彼の綺麗なブルーの瞳と目が合った。
「やーっとこっち見てくれたね〜」
『あ、あの…もう泣いたり困らせたりしないので…
そこどいてくれませんか…』
悟の表情や雰囲気が怖くて思わず敬語に。
「ん?まだ帰さないよ?
だって教え込まないといけないことがあるから。」
『…それは、また学校で…!』
「無理無理〜学校でそんなことしたらクビになる〜」
『…一体何を教えてくれるんですか?』
「何って、セックスだよ。」
『!?セッ……!?』
突然の言葉に動揺する夢実。
そもそも教師が生徒に教えることじゃない、と当たり前のことを心の中でつっこんだ。
『ま、待って、先生!!!
話しが全然見えないんだけどっ!!!
なんでそーなるの!?』
「え、何、分かんないの?
じゃあ教えてあげるね。」
そう言って悟は夢実の顔に自身の顔を近づける。
そして彼女の唇に自身の唇を軽く当てる。
「好きだよ、夢実。愛してる。」