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君に出逢えて、恋をして 【鬼滅の刃 冨岡義勇】

第3章 再会



「じゃ、俺帰るな」

「あぁ、悪かったな錆兎。掃除までさせてしまった」

「そんなの気にするな。じゃあまたな義勇。柚葉ちゃんによろしく!」


ぱたんと玄関が閉められた後、俺は暫し考える。

今、柚葉ちゃんと言わなかったか?

…まだ俺は呼んだ事ないのに。

何故だか少しだけ、モヤッとした。

しかし今日は予定をキャンセルした上に働かせてしまった。
また今度錆兎の好きな物でも何か奢ってやらねば。

ふと窓の外を見れば、太陽の光が燦々と降り注ぐ。
今日も1日暑くなりそうだ。
こんな暑い日に来る事になってしまって少々可哀想に思う。
エアコンは効かせてあるので涼んでいって頂こう。

花里は、元気にしていただろうか。
あの後どうなったのか、少し気にはなっていたのだ。
学校へは行けたのだろうかと。
会ったら聞いてみたいが、大丈夫だろうか。
デリケートな話ゆえ、少しでも嫌そうに見えたらやめておこう。

…1ヶ月ぶりか。
なんだか緊張するな。
だが俺に会おうとしてくれた事が妙に嬉しくて、心なしか浮かれている自分がいる。
そわそわして落ち着かない…。
いつ来るのだろうか。
時間が分からないので今何をして待てば良いのか分からない。

とりあえずコーヒーでも飲んで落ち着こうとソファーから立ち上がったその時だった。


ーーピンポーン


「来たか」


俺は急いで玄関へと足を運んだ。










ふぅ、と一呼吸置いてから、玄関のドアをそっと開けると…


「…わぁ、ほんとに冨岡さんだ…」


あの日、駅のホームで出逢った女の子、花里柚葉が目をキラキラと輝かせそこに立っていた。






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