第2章 Episode.02
クラスの男の子達と一緒に学校を出て数分後。
私は早々に後悔しかけていた。
とにかく目立つ。
というか道行く人がすごい避けてる。
虎杖くんを中心に群れを為すこの集団は、本気でガラが悪かった。
こそこそと最後尾を歩く私にも変な注目を集まってて…うん、女子一人だし…しかも地味だから逆に浮いてるんだよね…。
(ああ、早く着いて欲しい……)
心の叫びが天に届いたのか、皆がある建物の前で足を止めた。
着いた、のかな。
慣れた様子でぞろぞろと地下へと続く階段を下って行くので、私も後を追う。
薄暗い通路。先頭を歩いている人達は、もう店に着いたみたいだ。
こんちわーと挨拶している声が聞こえる。
*