第2章 Episode.02
「…私みたいな女子が一緒なの、変じゃない?…」
「へ?何でよ、伏黒ー。も一緒いいよな?」
虎杖くんの問い掛けに、絶対嫌な顔されると思ってたのに。
「おぉ、来いよ。悟さんは俺の保護者みたいな人で、まあ色々と世話になってるから紹介するわ」
と言って、あっさりと了承してくれた。
前に話した時はこわくて顔を見れなかったけど、真っ正面から見た伏黒くんの顔は、無表情だけど優しい顔をしていて、下ばっかり向いてたから気が付かなかった。
壁を造ってたのは、もしかしたら私の方なのかもしれない。
周りにいた男の子達も、行こ行こ、と私を歓迎してくれた。
少し顔を上げただけで、変わった風景。
恐いイメージしかなかったクラスメイト達が、今は冗談を言い合って笑ってる。
皆、こんな風に笑うんだ。
「な、みんなもこう言ってるし、行くでしょ?」
再度の誘いにこくりと頷くと、虎杖くんがニコッといつもの笑顔をみせた。
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