• テキストサイズ

らぶみーてんだー【鬼滅の刃/短編/R18】

第1章 チョコと煙草 *宇髄天元*




「…先生。それ、もらったの…?」

に背を向けて戻ろうとすると、後ろからか細い声で呼び止めれる。

「おー、俺はモテモテだからな、もらって当然だ。お前こそ、さっき中庭にいただろ?」

振り返ってを見ると「なんで…?」と淡褐色の瞳が揺れる。

「好きなやつにチョコ、渡せたんだろ。幸せにな…彼氏に誤解されちゃ悪ぃから、もうここ来んな。じゃあな」

そう吐き捨て再び踵を返す。


とんっ


背中に温かく柔らかい感触に包まれたと思うと、腰に腕が回された。両手に抱えていた可愛く包装された箱達が、音を立てて地面に落ちる。



「やだっ」

「なっ…おい、離せよ」

なんでこんなことすんだ…
期待しちまうだろっ、くそっ

「好きなのっ!!」


ぎゅぅっ


回された腕に力が入るのがわかった。

「……は?何いって…」

「私、先生が好きっ、初めて先生を見たときから、ずっと好きなの!だから…」

徐々に声が小さくなる。
それと同時に身体が震えているのが背中越しに伝わってきた。

「だからっ…お願い、またここに来させて…先生の、隣にいさせてよっ…うっ…ぐすっ」


迷いなんてなかった。
彼氏?そんなもん、関係ねー。
そいつから俺が奪ってやる。



/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp