第3章 彼女の秘密 *煉獄杏寿郎/R18*
時計を見ればもう22:00を回っていた。
「、そろそろ風呂に入らないか?」
エンドロールが流れ始めた画面から視線を俺に移し「一緒に入ろ」と、首を傾げながら言ってくる。
と付き合いはじめてから何回か一緒に風呂に入ったことはあった。こうして誘われるのも何回目だろうか…
浴槽にお湯を溜めている間には夕食後の洗い物を済ませている。
俺はに頼まれたバスタオルや着替えの準備をしようと、脱衣場へ向かった。
バスタオルはどこかと聞けばキッチンからやや声を張って「引き出しの2番目のところー!」と教えてくれた。
「(はて、上から2番目か下から2番目か…)」
こういう時は大体"上から"だろうと、4段式のタンスを言われた通り2番目の引き出しを開けた。
引き出した場所にはバスタオルはなく、変わりにの下着が綺麗に並べられていた。
と、その奥の方に小さめな花柄の箱が目に入った。下着に埋もれ隠されているように見えるそれの中身がどうしても気になってしまう。
少しだけなら…とその箱を手に取って開けてみた。
「…よ、よもやっ!!これはっ!!!!」
箱の中身に驚いて思わず大声で叫んでしまった。
その声を聞いたが「何事!?」と、顔を覗かせた。
「は…?」「え…?」
互いに見つめあったまま、数秒時が止まったかのように思えた。
「は!?え、ちょっと!!ななな何してんの!?!?引き出し2番目って言ったじゃん!!!!」
が俺の手に持っているものを奪い取って顔を真っ赤にしながら怒っている。
「むぅ…普通は上から2番目だと思うだろう」
「普通は下からでしょ!?もう、最悪っ……」
が恥じらいながら隠すように抱き抱えているもの……
それは可愛らしいピンク色をした"大人の玩具"。
所謂、ピンクローターというものだ。