第3章 彼女の秘密 *煉獄杏寿郎/R18*
俺は今日、はじめての家に行くことになった。
それも"お泊まり"になったのだ……
胸に期待を膨らませていた。
【彼女の秘密】
と手を繋いで、彼女の家まで歩く。
しばらくすれば「ここだよ」と一つの建物を指差した。
家に入ると少し甘いいい匂いと、いつも嗅いでいるの匂いが鼻を掠める。
「いらっしゃいませ、我が家へようこそ~!」
なんて言いながら手を広げて、俺の腕のなかに飛び込んで抱き付いてきた。外ではあまりベタベタとくっつきたがらないは、二人きりになればすぐに大胆になる。
「ん!杏寿郎、ちゅーして?」
抱き付いたかと思えば、顔をあげて唇を少し突き出すようにしてキスをせがむ。
「全く君は、外でもこのくらい大胆になればいいものを…」
ちゅっ
軽くリップ音を立てて離れれば、物足りないのか両腕を俺の首に絡ませて自ら深い口づけをしてくる。
「…ふっ、んんっ……」
「まだ着いたばかりだぞ。もう我慢出来ないのか?」
自身の抑えが効かなくなりそうになったので、誤魔化すようにを煽ってみれば「我慢出来るしっ」と頬を赤く染めた。
来る途中に借りてきたDVDを再生して、ソファに腰掛ける。は俺の股の間にすぽっと収まる。後ろから抱き付けば「くすぐったい」と少し身をよじった。
借りてきた映画を見ながら、時々彼女のこめかみにキスを落とせば振り返って嬉しそうにキスをし返してくれた。その顔があまりに愛おしくて、このまま押し倒そうかと考えたがそれはまだ先のお楽しみに取っておこう…