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らぶみーてんだー【鬼滅の刃/短編/R18】

第1章 チョコと煙草 *宇髄天元*




唇が離れると、至近距離で淡褐色の瞳と視線が合う。

「好きだ、」

想いを伝えれば俺を映している、綺麗な瞳が揺れる。

「…っ、順番が逆だよ…ばか。」

「うるせー。先生に向かってバカはねーだろ」

揺れる瞳を隠すように俺の胸に顔を埋めてくすっと笑うと、再び顔をあげて微笑む。

「もう先生じゃなくて、彼氏だからいいのっ」

と涙を拭いながら、ポケットから小さな箱を取り出しす。

「もう、ホントに順番めちゃくちゃっ、笑っちゃう……好きです」

そう言って小さな箱を差し出す。
その箱は煙草に似ていた。

「おぅ、俺も好きだ。…これ、食ってもいいか?」

「うん。手作りって訳じゃないけど、いつも煙草吸ってるから…」

その箱を開けると甘ったるい匂いが鼻を擽り、中から煙草そっくりなチョコが顔を出す。

「あ、やっぱ……口開けろ」

「え?」

応える前にの口にチョコを突っ込むと、そのままぱくっと咥えられたチョコに食い付く。

「んんっ!?」

「ふっ、ごちそうさん」

唇を離すとは口をパクパク言わせ、顔を紅くして固まっていた。

「貰うんなら、こうやって貰わねぇとなっ」

そう意地悪く言うと「やっぱ、ホントに変態かも」と俺にとってはほぼ褒め言葉のようなことをいうので、さらに煽ってやろうと耳元に口を寄せて、いつものように聞いてみる。




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